「南白ゆり幼稚園」の理事長で、多面的に園児の思い出づくりに取り組む 戸井 浩さん 六ツ川勤務 69歳
「自信」をエネルギーに
○…「暑い日も練習を頑張る姿を見てきたから、無事にやり遂げることができて本当に良かった」。そう言って、10月21日に横浜武道館で行われた「鼓笛フェスティバル」で園児の晴れ舞台を見届けた。「多くの方から盛大な拍手を受けた経験を自信に変え、困難な壁を乗り越えるエネルギーにしてもらえれば」と穏やかな表情で語る。
○…西区出身。大学卒業後、おもちゃメーカーの営業マンとして各地を駆け回る中、経営者目線でサービスを提供したいとの思いが強くなった。30歳のころ、大学で学んだマーケティングの知識と仕事で培った子どものニーズに応える力を活かすべく、妻の実家の南白ゆり幼稚園の経営を引き継いだ。園児が自信をつける機会の創出に目を向け、大人数が集まる関内ホールで踊りや合唱を披露する「生活発表会」などに力を入れる。「大人になっても忘れない『楽しい思い出』と『自信』が一度につくような行事をさまざまな角度から考えていきたい」
○…幼稚園の理事長と同時に横浜市幼稚園協会南支部支部長の要職に就く。「色々と仕事があって忙しいのは幸せなこと」と笑う。「コロナの影響でどこの幼稚園も園児募集や教職員の人材確保といった共通の悩みを抱える。横のつながりを大切に、一丸となって地道に課題を解決していきたい」と前向きだ。教職員同士の意思疎通が各園のサービス向上につながるとも。
○…束の間の休息はゴルフで汗を流し、試合の出場経験もあるという。「このご時世だからこそ、健康体でいられることに感謝したい。競技を通じた皆さんとのコミュニケーションも楽しい」とにっこり。アイデアと人とのつながりを大切に、人格の基礎となる幼児教育を担っていく。
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