鶴見区 社会
公開日:2026.10.29
物価高でサラダ提供断念 子ども食堂運営者に聞く
近年は物価高が続き、この10月には、円安や中東情勢の悪化による原油高などの影響から、食品から消耗品などさまざまな品目が高騰している。そこで、レアールつくの商店街内で「かえでこども食堂」を開く高内左枝子さんに物価高の影響を聞いた。
◇ ◇ ◇
同食堂では毎月、フードバンク等から貰った野菜や寄付の食品によって毎回違うメニューの提供を行っている。
メニューにより追加の野菜の調達が必要なことも多く、調味料も自費で賄う。日頃から物価高騰を直接感じる機会は多いという。高内さんは「特にトマトや油などの調味料が最近高くなった」と話し、加えて「キャベツが高くなった際はサラダの提供を断念したこともあった」と振り返る。
参加者により喜んでもらおうと野菜やお菓子を渡しているが、持ち帰りの袋の用意だけでも出費が増えているという。「消耗品類も高くて、運営を工夫しなきゃいけない」と肩を落とす。
コスト抑える工夫も
同食堂では、プラスチック製の容器の使用を減らし、提供はガラス製の皿を使用に変更してコストを抑える工夫を凝らして運営を続けている。
今後も同食堂は変わらず運営を行っていく方針。地元の農家や個人からの継続的な寄付に支えられているという高内さんは「子ども食堂は、地域間で横のつながりが増えれば、より持続可能になっていくのではないか」と思いを話した。
同食堂は5年前から開かれ、毎月親子向けと子ども向けの2回を実施。豊岡小学校の児童や近隣住民が訪れ、毎回約20人が参加する。高内さんは「少数だからこそ様々なメニューを楽しんで作れる」とやりがいを話す。
同食堂の参加費は子ども100円、大人300円。始まった当初から提供メニューの量を減らさず価格の変更もない。
子ども食堂の参加者は年々増えていると言い、母親が複数人の子や友人家族を連れて参加し、夕食として活用する人も多くなったという。
10月22日に行われた子ども食堂では、5組の家族が参加。近隣に住む2人の子の母は、「物価高の中、安く提供していただき、とてもありがたい」と話した。高内さんは「物価高で活動を続けることが難しく感じる時もあるが、地域のためにも続けたい」と語った。
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