NPO法人「チャレンジドサポートプロジェクト」の事務局長を務める 松岡 泰典さん 宮前平在住 54歳
「ともに生きる」を目指して
○…障害者やその家族を支援し地域福祉の拡充を掲げるNPO法人の立ち上げに携わり、2月には神木にもグループホームを設立する。「障害者にとって普通とは?」と常に問いかけ、健常者と同じような生活ができることを目指す。「ドイツのベーテルにある、世界的に有名な病気や障害者たちのソーシャルケア施設を日本にも作りたい」
○…愛娘が2歳の時にインフルエンザ脳症を患い障害者1級になったのが、事業を手掛ける契機。娘の将来を不安視すると同時に、障害者としての一生や、共存について考えるようになった。娘が養護学校へ進学後、同じ境遇を抱えた保護者や同プロジェクトの理事長との出会いが転機に。「おやじの会」では会長を務め、ワークショップや相談会を重ねていく中で、障害者により良い環境で生活して欲しいという願いから、自分達でのグループホームの運営にも漕ぎつけた。
○…香川県出身、大学で大阪へ。硬式野球部では補欠だったが監督の伝令係として活躍。「昔から人の役に立つことが好きだった」とにこり。保険会社に就職して数年後、長女を案じ障害のことを深く学ぶ。試行錯誤しながら、2013年に独立し、運営業務に携わっている。「親御さん達の感謝が、やりがいにつながっている」とも。
○…全員が希望するグループホームに入所できないのは「例え良い環境のホームでも、空室状況が可視化されていないから」との考えから、誰もが状況を把握できるシステムの構築を目指す。また「障害者にもキャンパスライフを送ってほしい」と、大学の近くへのグループホーム建設も視野に入れる。「大変なことも多いが、システムや仕組みを考えるのが好きだと最近気づいた」と目を輝かせ語った。
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5月3日
4月26日