設計事務所の代表として、向丘出張所の木質化工事を請け負う 辻 瞳さん 有馬在住 41歳
住みやすい空間を設計
○...「触れることで木の温かみが伝わるように」。カウンターやベンチなどを木質化するだけでなく、新たにテラスや縁側舞台も設置、象徴的な部分には地域の木材を使用するなど工夫を凝らす。「興味を持ってくれたらうれしい。3月に完成したら、地域の人の居場所になれば」
○...京都生まれ。工作が大好きで理数系教科が得意だった。神戸大学の工学部建築学科へ進学。公共施設や集合住宅の設計を専攻。建築学科へ進学。建築計画学を専攻し、学校や集合住宅、住宅地の研究に関わる。教室以外にも大小多様な居場所を設けることで様々な子供が過ごし易くなった小学校の事例や、複数のクラスの合同授業など新たな学びが可能な教室形態などの工夫を挙げ、「暮らしや文化に関わることができ、問題解決にもつながると、建築に魅力を感じた」。ヨーロッパ各国の建築物を見てまわった。国内では青春18きっぷで東北から南下してくる一人旅もした行動派だ。
○...設計事務所に就職すると、予算や法律などを現実に落とし込む地味な作業の多さに厳しさを思い知った。転勤をきっかけに宮前へ。2012年独立。スタッフを抱え、日本建築学会新人賞受賞など、活躍の幅を広げている。
○...自分にはない施主のアイデアを取り入れ、喜んでもらえるのが幸せ。目指すは、戸建てと公共施設の両輪。忙しい中にもやりがいを感じ、意欲がたぎる。建物だけでなく周辺も住みやすい空間にするのが学生時代からの自分らしさだという。「決まりきったものに流されないアイデアを」がモットー。「新たな居場所作りに関わっていけたら」
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5月17日
5月10日