高津区 社会
公開日:2025.10.10
子母口出張所 建て替えへ
所長「46年の歴史に感慨」
高津消防署子母口出張所が、庁舎老朽化のため建て替えられることになり、10月1日に宮前消防署の野川出張所(宮前区西野川2の7の8)への移転作業が行われた。
地域防災を支えてきた庁舎を離れるにあたり、出張所署員の思いとは――。
27年の完成目指す
1979年に建設された子母口出張所は、東野川や子母口、久末など、広範囲を管轄地域として、防災活動の拠点として活用されてきた。しかし、建物や設備面での老朽化が著しくなったため、庁舎の長寿命化と将来的な機能強化を目的に、今回、建て替えられることになったという。
野川出張所が移転先に選ばれた理由について、高津署の担当者は「子母口地域に近い場所にあることから地域の防災力を維持でき、子母口消防隊の人員および車両を配置できる規模の施設であるため」としている。
なお、移転後も事務所は別で、消防の電話番号も従来のまま使用するという。
現庁舎の解体は10月以降に開始する予定。新庁舎の着工は来年4月以降に始まり、完成と運用開始は2027年4月以降を目指している。
担当者は「工期の都合により、建設が遅れる可能性ある。また、新施設の構造については現在設計中のため、具体的な構造などはまだ公表できない」と話す。
野川出張所内へ移転
1日に実施された野川出張所への移転作業では、備品などの搬出や清掃などが行われた。
同出張所で所長を務める宮内英一郎さんは、年季の入った施設や、昭和ごろに使われたいたという地図を眺めながら「長年、地域の役に立ってくれてありがとう、そしてお疲れ様という気持ち」と感謝を述べていた。
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