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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2014.02.28

先月、再結成したリンドバーグのメンバーで、ドラマーとして多方面で活動している
小柳"Cherry"昌法さん
多摩区在住 54歳

「大人的がむしゃら」にやる



 ○…09年に1年間だけ再結成して以来、今回が2度目の再結成だ。90年にドラマの主題歌で使われた「今すぐKiss Me」でブレイクし、日本武道館でコンサートを開くほどのロックバンドにまで成長した。90年代を代表するバンドとして知られるが、最初の1年はまるで売れなかったと振り返る。「どん底からオリコン1位まで、リンドバーグでは色々な景色を見てきた」。今回は期限を定めずに活動を続ける予定だ。



 ○…02年の解散後、複数のバンドやセッションで活動し、洗足学園音楽大学の非常勤講師も務めてきた。区内ではドラムスクールを開く。再結成は、体調を崩したボーカルの渡瀬マキさんを見舞ったのがきっかけになった。「残りの音楽人生をどうするか考えたとき、リンドバーグでやっていきたい」と言われて決意した。「リンドバーグは自分にとって特別なもの。家族のだれよりも一緒にいる時間が長かった」



 ○…ドラムとの出会いは小学校2年生の時。おもちゃのドラムセットを床の間に飾っていたという。「なぜか惹きつけられて、1週間くらいねだって、やっと買ってもらった」。やがて兄の持っていたベンチャーズのレコードに合わせて、竹刀で作ったスティックとナベの蓋で練習するようになった。中学3年生の時に初めて本格的なドラムセットを揃えた。「毎日叩いていた。とにかく楽しかった」。リンドバーグ時代も周囲からは「楽しそうに叩いている」と言われていた。



 ○…「期間を限定しない分、自分たちのペースでやっていける。『大人的がむしゃら』にやる」。再結成後初のライブは4月25日に予定されている。その間、テレビ出演や新曲づくりなどでスケジュールがびっしりと埋まる。年内には新曲もリリースする予定だ。リンドバーグのテーマである「前向き」は今でも変わらない。「悲しいテーマでも最終的には前向きになれるような曲をめざしたい」

 

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