中原区版 掲載号:2017年10月13日号 エリアトップへ

プロレスラーとして活躍する傍ら、地域活動にも尽力する 大原 甫(はじめ)さん 中原区在住 33歳

掲載号:2017年10月13日号

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笑顔を届ける「ルチャドール」

 ○…プロレスの本場メキシコでプロデビューを飾り、これまでに数々のタイトルを奪取。聖地とも言われるアレナ・メヒコのメインイベントで恩師を破り、22歳で名実ともに頂点を極めた。そんな正真正銘のルチャドール(メキシコのプロレスラー)が逆輸入で日本を主戦場にしたのが8年前。現在はプロレス団体「ノア」に所属し、興業で全国を回る。

 ○…中原区で生まれ育ち下沼部小、玉川中に通った。プロレスとはテレビゲームのことだった。ある日、テレビで本物を目の当たりにして衝撃が走った。男と男のぶつかり合いに胸打たれた中学生は、すぐさま名門・高田延彦氏の道場の門を叩く。18歳でメキシコに渡り、現地でデビューのチャンスをつかんだ。「プロレスはルチャリブレというメキシコでは国民的スポーツ。その地に行って4年でベルトが取れた。やりきった」と帰国を決意。その後は、所属する団体の消滅などに苦しむもリングに立ち続ける。

 ○…祖父母を介護するようになった3年前から心境に変化が起きた。「これまでお世話になった人に恩返しする時期がきた」と地元の福祉、ボランティア活動に顔を出すように。そんな思いから「地域のためになる」と消防団にも加入。活動の幅を広げようといろいろな資格取得を目指すも、条件欄の「高卒」の壁にぶち当たった。そこで、思いきって市立橘高の定時制を受験。晴れて合格し、今年から10代のクラスメートと高校生活を送っている。

 ○…「あきらめないで頑張ることの大切さを伝えたい。そして、プロレスで世の中を元気にしたい」。特にこれまでの経験の中で、障害者など社会的弱者の現状を知り「プロレスで楽しみを作ってあげたい」と意気込む。プロレスと地域のボランティア活動には共通する点があると信じる。「人を笑顔にすること。人に喜んでもらえたら、やっぱり嬉しいですね」

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