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中原区 人物風土記

公開日:2020.07.10

設立20周年を迎えた「多摩川等々力土手の桜を愛する会」の代表を務める
南谷 幸三さん
高津区在住 71歳

  • 南谷 幸三さん (写真1)

想い引き継ぎ、桜守る

 ○…植樹した桜は小指ほどの背丈だったが、今では立派な花を咲かせるように。「7年経ってようやくね。皆で花見をしたよ」と初めて開花した時の感動は忘れない。定年後の時間を見据え、入会したのは設立すぐ。先輩らと力を合わせて育てるのが楽しく、休まず月一の活動に足を運んだ。代替わりの3年前、「次は自分が桜を守る番」と代表を引き受けた。

 ○…鹿児島県出身。海上自衛隊の基地の側で育った。「隊員になると南極に行けるらしい」と、異郷の地に憧れて大学卒業後に入隊。家族を連れて各地の基地を転々とした。44歳の頃に念願叶い南極へ。文科省の研究員を送り届ける任務を背負って片道2カ月かけて船で渡り、1年分の食糧と燃料を整え、宿舎を修復。「南極は夏でも5度ぐらい。でも格好つけて皆で上半身裸で写真を撮ったよ」と笑う。

 ○…生後すぐに父を交通事故で亡くし、母と年の離れた兄姉に育てられた。風邪を引いて一人で留守番をした寂しい記憶から、家族や仲間と過ごす時間を大切にする。趣味はツーリング。鹿児島までバイクで帰郷したことも。「友人に会ったり、しまなみ海道を渡ったり爽快だった。次は東北かな」と目を輝かす。

 ○…子どもが転校せずに済むよう定年間近は中原宿舎から通勤した。武蔵新城駅近くに移った今は運送会社で働きながら、休日に桜周りの草刈りや清掃に励む。「桜を植樹した土手は、ランニングする人や野球少年でいつも賑やかで元気が出る」と笑顔。近頃は、新婚夫婦が桜を背に結婚写真を撮ったという嬉しい知らせも。会員の高齢化が進み、人数が10人を切るといった課題も抱えるが、「歴代会員の力で大きく育った桜。途絶えさせたくない」。桜満開の土手に思いを馳せる。

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