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中原区 社会

公開日:2025.10.10

平間地区
地域一丸でプラ製品回収
企業ら連携し実証実験

 平間地区でプラスチック資源回収の実証実験が10月と11月に行われる。

 10月14日(火)、11月11日(火)午前11時から午後3時、平間銀座商店街さわやか信用金庫平間支店前と上平間第3町会会館で、30cm以下のプラマークのない製品プラスチックを回収。また、平間小学校では10月8日から同校児童や施設開放団体などの同校利用者を対象に回収を行っており、11月末までに計4回回収する。川崎工科高校でも同様に10月と11月に2回、在校生徒を対象に実施する。

質と割合を検証

 今回の実証実験は、平間地区の商店街、学校、町内会が、大手の飲料メーカーや化学メーカーなどの企業48社で構成された(株)アールプラスジャパン(RPJ)と連携して実施。同社は、アメリカで開発したプラスチックを化学的に分解して元の材料に戻し、再びプラスチックにつなぎわせる技術「ケミカルリサイクル」を導入した工場を2030年代に国内で設立を予定している。

 同社は全国の都市で同様な実証実験を行っており、今回は川崎市と1年かけて準備を進めてきた。今年6月には平間小学校で出前授業を実施。平間銀座商店街等が製品プラについて回収に協力し、地域一体で実証実験を行うこととなった。

 川崎市では昨年からプラスチック資源の分別回収を開始し、今年4月から中原区でも実施。今回の実証実験では、回収するプラスチックの品質を向上させる告知を行うことで、通常の回収との違いを検証することが狙い。同社の担当者は「川崎市とは異なる回収方法で、質と割合の違いを検証したい」と話す。今後は、実証実験に参画している小学校などに回収したプラ製品で生まれ変わった製品を寄贈することなども検討しているという。「プラ製品を回収し、リサイクルするには『正しく出すこと』が必要。多くの人にそうした意識を持ってもらうための啓発も今後行っていきたい」と話している。

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