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中原区 文化

公開日:2026.05.29

108のキツネに見守られて 京浜伏見稲荷大社

  • 海外からも参拝者が訪れる本殿と境内

    海外からも参拝者が訪れる本殿と境内

  • 1体ずつ表情の異なるキツネ

    1体ずつ表情の異なるキツネ

 新丸子駅から徒歩2分ほどの場所に鎮座する、京浜伏見稲荷神社。戦後間もない1945年から55年にかけて、御霊を鎮め、地域の復興を願うために京都伏見稲荷大社の出世稲荷として新丸子の地に建立された。

 本殿に向かう途中で目を引くのは、境内にずらりと並ぶキツネの像。稲荷大神の使いだといい、表情や姿、しぐさがすべて異なる。その数は108体で、人々の煩悩と願いの数だけあるという。職人によって一つひとつ手彫りで造られており、すべて完成するまで10年かかったそう。富士山の祭神を祭った富士浅間社などのせつ末社と富士山の溶岩でできた富士塚があり、キツネの足元の土台も富士山の溶岩で造られている。

 また同神社には高さ約3・5mの御神鏡があり、その大きさは日本最大級。普段は公開されていないが、社殿内に安置されている。大きな鳥居は戦後の復興を願ってのこと。「大きければ、見上げるために上を向く。そんな思いが込められている」と同神社神主の富澤俊太郎さんは理由を話す。

 京都まで行くことができなくても関東圏で伏見稲荷にお参りすることができると、県内外を問わず、海外の人が参拝に訪れることも。富澤さんは「地域に根差していくためにも、子どもたちに神社とはどのような場なのか伝えていかなければと思う。この神社が興味を持つきっかけになってくれたら」と話す。

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