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中原区 社会

公開日:2026.09.25

道交法改正から1カ月 減速で防ぐ、区の事故被害 中原警察署 岡部交通課長

  • 交通安全意識の向上を呼び掛ける岡部交通課長

    交通安全意識の向上を呼び掛ける岡部交通課長

 9月1日、改正道路交通法が施行され、法定速度の標識がなく中央線のない狭い「生活道路」(幅員5・5m未満)の最高速度が、従来の時速60Kmから30Kmへと大幅に引き下げられた。武蔵小杉駅周辺の再開発が進む一方、新丸子や元住吉などに細い路地が網の目のように広がる中原区。区内の交通状況や今後の取り組みについて、中原警察署の岡部秀昭交通課長(49)に話を聞いた。

 中原区内は朝夕の通勤通学時間帯などに駅周辺の駐輪場へ向かう自転車や歩行者の通行量が非常に多く、狭い生活道路においても常に危険と隣り合わせの状況にある。岡部課長は「通常のドライバーであれば、もともと細い道で時速60Kmもの速度を出すことは考えにくい。しかし、法定速度が時速30Kmに明確化されたことで、万が一事故が発生した場合でも被害の重症化を防ぎやすくなる」と今回の法改正の重要性を強調する。車の速度が落ちることで周囲の安全を確認するための時間や精神的なゆとりが生まれ、結果として事故そのものの未然防止につながると期待を寄せる。

 一方で、区内には標識のない道路が多いことから制度自体の周知徹底が今後の大きな課題となる。同署では現在、中原区役所と連携した街頭キャンペーンを展開するほか、地域企業や各種団体に向けた交通安全講話、県警ホームページを通じた広報など、さまざまな機会を捉えて啓発活動を進めている。

 法改正から1カ月、岡部課長は「単に速度規制のルールが変わったという捉え方にとどめず、これを機にドライバーも歩行者もそれぞれの立場から交通マナーや安全に対する意識をいま一度見直してほしい。区民一人ひとりの心掛けが事故のない安全な街づくりにつながる」と話し、地域全体での交通安全意識の向上を強く呼び掛けている。

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