魅力伝える思い込め6900字
桐光学園文藝部の師(し)玉(だま)真(ま)礼(れ)音(ね)さん(高校2年)が、12月発表の「全国高等学校文芸コンクール」文芸評論の部で、優秀賞を受賞した。
師玉さんは織田作之助の『天衣無縫』を題材に、タイトルが作者の文体を表していることを約6900字で論じた。「劇作家の視点を持った人」という織田の文体に魅力を感じ、文献探しから半年かけて仕上げた。「文体論の前例があまりなかったので、どう論理的に書くかが難しかった」と振り返りつつ「織田作品の魅力を知ってほしいと思って書き進めた」と語る。
入賞には「部員の力があって入賞できた」と仲間の存在も大きかった。純文学を好んで読み、小説も書いている師玉さん。文芸創作とは「自分を表現するもの」と言い切り、「次は文芸部誌部門や小説でも入賞できれば」と話している。
大会への過程でチームひとつに
全日本小中学生ダンスコンクール全国大会が先月都内で行われ、桐光学園ダンス部の中学3年生チーム「Unite」が中学生・学校参加の部で金賞を受賞した。
3年生27人がダンスで表現したのは「どんな困難に立ちはだかっても自立する女性の強さ」。夏に別の全国大会でも披露したが入賞は逃したため、チームには後悔があった。全体練習の時間が限られる中、撮影した動画をグループチャットで共有し、気づいたことは毎日コメントを送り合った。部長の落合映(みつ)喜(き)さんは「次こそは、という気持ちで、ダンス経験者も初心者も関係なく指摘していた」と語る。
大会本番は「最後まで気持ちがぶれず、満足できるダンスだった」と副部長の奥崎心(ここ)愛(あ)さん。悲願の金賞に輝いた。
「団結していこう」という目標を込め、1年生のときに決めたチーム名。大会への過程で「バラバラだった私たちがひとつになれて『全力で踊る』ことがわかった」と落合さんは胸を張る。
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