連載109 「おくやみコーナー」が実現します! みらい川崎市議会議員団 こば りか子
令和5年第2回定例会(5月〜6月開会)で提案した「おくやみコーナー」を設置するため、今定例会(予算議会・2月〜3月)で、早速予算案が示されました。令和6年度から令和8年度のおくやみコーナー・予約受付コールセンター運営業務委託費として、3181万8千円、3年間総額1億1545万円を計上し、「他自治体で3年間に1件以上、おくやみコーナーや遺族支援の実績がある」事業者で選定しています。事業者には、区役所、おくやみコーナー、コールセンター間の業務に必要な連携体制の構築、総務省が作成している「おくやみコーナー設置自治体支援ナビ」を川崎版にカスタマイズすること、そして何より、ご親族を亡くされた御遺族に、より丁寧に寄り添うことを求めています。
家族・親族が死亡した際、区役所等で死亡手続きを行う必要があります。しかし、この手続きが煩雑なうえ記入する書類も多く、また、手続きを行う親族が必ずしも地元在住者ではないため、役所内の窓口を行ったり来たりするなど、困惑する方が多いといった課題が多いのが現状です。滅多に行う手続きではないことから、困惑した方々もそのことを忘れてしまうのか、苦情として私たちの元に届かなかったため顕在化しませんでした。私自身も一昨年前に父を亡くした際にこの煩わしさを知りましたが、窓口対応だけでなく、同時に渡される「おくやみガイドブック」にも課題があったため、他都市の好事例を所管局に示したうえ、合わせて改善することを求め、「おくやみコーナー」の設置を提案しました。
横浜市では、モデル事業として鶴見区と瀬谷区で今年1月から実施し、好評との結果から、来年以降全区で実施する方針とのことですが、御遺族の手続きに係る負担軽減を早急に図るため、本市では令和6年10月からの運用開始を目指し、今議会で予算が承認され次第、業者の選定・発注に取り組み、一気に全区で実施することになります。
いざという時に困らないように、着実に実施するよう注視して参ります。
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