被災地ボランティアと連携 「よみがえれ川崎」行政の手回らない部分フォロー
東日本大震災の被災地でボランティア活動を行った川崎区出身者らが現地のボランティア団体との連携を深めようと、ネットワーク作りに取り組んでいる。
活動の中心になる山岸栄一さんは富士見中学校時代の同級生で立ち上げた神輿団体「無双睦(むそうむつみ)」のメンバーで毎年、稲毛神社の山王祭に参加する。
震災が起きる前日の3月10日、山岸さんは関わりを持つ宮城県塩竈市の鹽竈(しおがま)神社の帆手祭(ほてまつり)に参加し、その翌日の帰路で被災した。対岸の火事と見過ごすわけにはいかないと、震災翌日から神輿仲間を中心に声をかけ「東日本大震災川崎神輿義援有志会」を結成。3月29日と30日、4月10日から17日に仲間とともに支援物資などを塩竈へ運び、ボランティア活動や現地視察を行った。
2回の活動を通じ、支援物資が行き渡っていない地域や場所があることなどを知った山岸さんは「行政は実情を把握しきれていない。手の回らない部分を市民同士が連携してフォローしなければ、復興につなげることはできない」との思いを強め、義援有志会を発展的に解消し、新たに「よみがえれ川崎」を立ち上げた。同会では塩竈での活動を通じて知り合った「よみがえれ塩竈」との連携を図りつつ、今後の活動の方向性を決めていく。
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4月19日
4月12日