新川崎タウンカフェ(幸区鹿島田)内の、さいわいソーシャルデザインセンター(まちのおと/SDC)は5月28日、地域活動のヒントにしてもらおうと、「まちのおとを語りつくせ!vol.5〜意見交換会〜」を開催。参加者は既に活動を行った2人の話に聞き入った。
5万円で地域活動
当日のプログラムは、地域団体のゲストトーク、「地域コミュニティ活性化サポーター」の東樹康雅氏によるトークセッション、参加者によるグループでの意見交換の大きく3つ。地域活動に関心のある20人以上が参加した。
ゲストトークでは、最大5万円の支援金で地域活動に取り組むことができる「まちづくり協働事業」を受託した、NPO法人幸まちづくり研究会の千葉美佐子代表と、つながるSAIWAIの島津悠香代表が、それぞれの活動を報告。
千葉さんは、新鶴見操車場跡地に整備された、新川崎ふれあい公園の一角にある「体験の森」で、子どもとその家族などを対象とした植樹や農体験を実施してきた。活動を通して参加者が交流し、子どもたちには社会性やコミュニケーションを育む場になっているという。
保育園の園長でもある島津さんは、仕事の中で発達障害のある子どもなどに触れる機会が多く、何か支援できることはないかとの思いから、同事業に応募。専門家の話を気軽に聞ける相談会や、発達障害のある子どもがワークショップで作ったタイダイ染めの靴下などを販売するマルシェの開催を行ってきた。地域の人からの思いもよらない協力を得る機会が増え、人とのつながりを感じているという。
「まずは一歩を」
その後は東樹氏が登壇し、代表の2人にこれまでの苦労などをインタビュー。これから地域活動を始める参加者にとって、有意義なエピソードや教訓を聞き出した。質疑応答では、高校生の参加者から、「どんなふうに活動を宣伝したのか」といった質問も。2人はインスタグラムの利用や、協力してくれそうな企業や団体に直接出向くといった具体的な方法を伝授した。島津さんは参加者に対して、「SDCに駆け込んで、手取り足取り教えてもらったおかげで今がある。やりたいことがある人は、ぜひ一歩を踏み出してほしい」と励ました。
川崎市は、市民創発による暮らしやすい地域の実現を目的として、「これからのコミュニティ施策の基本的考え方」を策定。SDCはその1つの仕組みで、人と団体などをつなぐコーディネートやプロデュースを目指している。
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