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公立小中校に看護師配置 医療的ケア児対応へ

社会

公開:2019年4月4日

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 市は今年度から公立小中学校で医療的ケアが必要な児童、生徒に対応するため新たに看護師を採用し各校へ配置する。市では医療的ケアが必要な子どもの学習機会を確保すると共に、保護者の負担軽減にも期待を寄せる。

 医療的ケアとは一般的に、医師の指導の下に保護者や看護師が日常的に行うことができる行為。具体的には口や気管内の痰を吸引する「喀痰吸引」や嚥下機能の低下により口から食事を摂取できない人の胃や腸に流動食を注入する「経管栄養」などが挙げられる。

 近年は医療技術の進歩を背景に入院を必要とせず医療的ケアを行いながら学校生活を送ることができる児童、生徒が全国的に増加していた。一方で、内容によっては自身で医療的ケアを行える場合もあるが、低年齢の子どもでは十分に行うことができず、保護者が毎日学校に付き添い対応するケースも多かった。

 そこで、医療的ケアを必要とする子どもが安心して学習できる機会の確保と保護者の負担軽減などを目的に、市は今年度から国も推奨する学校現場へ看護師を配置し保護者などに代わり医療的ケアを実施する制度の運用を開始。今年度は市内公立小中学校で5人の児童、生徒が医療的ケアを必要としており、こうしたニーズに対応するため市は4人の看護師を新たに採用し各校に配置する。

 医療的ケアは個別で必要な対応が異なるため、市では民間の訪問看護ステーションなどにも協力を仰ぎ柔軟な対応を図る予定。当該児童、生徒がいる学校では校長、学級担任に看護師や主治医らで構成される「医療的ケア安全委員会」を設置し問題点などを協議しながら保護者とも密に連携していく構えだ。実施にあたり市の担当課は「安全面を最優先させながら慎重に行いたい」とし、今後は幼児教育とも連携した動きを模索していく。

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