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さがみはら中央区 社会

公開日:2026.06.10

6月10日 相模原市で全国初のロボット記念日【さがみはらロボットフレンドリーDay】

  • ロボットと共存するまちづくりへ意欲的な本村市長(左)と相模原市役所本庁舎でのエレベーター実証実験の総責任者を務める戸田建設(株)の黒瀬部長。前列は市役所で稼働するロボット職員「ななまる」(左)と実証実験で活躍した「はこまる」

    ロボットと共存するまちづくりへ意欲的な本村市長(左)と相模原市役所本庁舎でのエレベーター実証実験の総責任者を務める戸田建設(株)の黒瀬部長。前列は市役所で稼働するロボット職員「ななまる」(左)と実証実験で活躍した「はこまる」

  • ロボットへの熱い思いを語り合った二人

    ロボットへの熱い思いを語り合った二人

 きょう6月10日は「さがみはらロボットフレンドリーDay」。この記念日は語呂合わせで「ロ(6)ボット(10)」となるほか、相模原市と戸田建設株式会社、さがみはらロボットビジネス協議会が昨年、協定を締結した特別な日でもある。今回は初めて迎える記念日に合わせ、本村賢太郎市長と、相模原市のロボット導入を強力にサポートする戸田建設イノベーション推進統轄部の黒瀬義機部長に市民とロボットが共存するまちの実現に向けた取り組みなどについて話を聞いた。

市民へ「ロボットの見える化」

―市内で初の「さがみはらロボットフレンドリーDay」を迎えます。制定した経緯や理由についてお聞かせください。

本村市長 相模原市は神奈川県の「さがみロボット産業特区」に位置づけられていますが、私が市長に就任した当時、黒岩知事から「相模原市は特区なのにロボットに関する発信が弱いのはなぜか」と言われました。本市には、高いレベルのロボットを製造している事業者が多くあるにもかかわらず、産業用ロボットが中心であることなどから、市民の認知度は高くありませんでした。

 そこで職員と共にロボットの「見える化」を進めています。行政や製造業だけではなく、72万市民に知っていただくために、記念日の制定に至りました。

―黒瀬部長は「ロボットフレンドリーDay」を設立したことに関してどう思われますか。

黒瀬部長 「さすが相模原市、大きな一歩を踏み出したな」というのが第一印象です。私は経産省と共に全国のロボット活用を推進する組織に参画していますが、相模原市はまさにロボットの先進都市という認識です。ロボットを普及させるには、まず行政が動かなければなりません。相模原市のこれまでの取り組みや記念日制定は、全国の自治体に良い刺激と影響を与える素晴らしい一歩だと確信しています。

「ロボの手も借りたい」

―相模原市にロボットが必要な理由についてお聞かせください。

市長 一言で言えば「人口減少」です。政令指定都市になり、国や県から権限が移譲されて行政の仕事は増えていますが、圧倒的にマンパワーが足りません。だからこそ“働くロボット”が必要です。本市は国内の自治体で初めて生成AIを使った議会答弁に挑戦しました。批判もありましたが、働き方改革の中で職員の負担軽減は考えなくてはなりませんし、挑戦を恐れてはいけないと思っています。これからは「猫の手」ならぬ「ロボットの手も借りたい」時代になります。相模原には技術のある中小企業がそろっているので、失敗を恐れず先んじてチャレンジしていきます。

―一方で黒瀬部長は日本各地でロボット活用の現場を見てこられたと思いますが、ロボットは社会にとって必要不可欠な存在になりますか。

部長 はい。職員が減ったとしても、公共サービスは高い水準を求められます。それを維持するためには、ロボット活用のポテンシャルは非常に高いと感じています。重要なのは、周囲が「ロボットフレンドリーな環境」を作れるか。市役所での実証実験の際に、市民の方々にアンケートを取ったところ、大多数がロボット導入を応援するポジティブな意見でした。ロボットの普及が進まない理由に「どう使っていいかわからない」「使う姿を想像できない」ということがあります。しかし、今回の実証実験は「こんな使い方ができるんだ」ということを市民や職員の方に提示し、意識を変えるきっかけになる素晴らしいスタートだったと思っています。

豊かさを創造

―ロボットに対して「人間の仕事が奪われるのではないか」といったイメージを抱く方もいますが、その点はいかがでしょうか。

市長 心配は尽きないと思います。しかし、物流、介護、医療、農業、漁業など、今後はあらゆる分野でロボットとの共存は不可欠になっていきます。AIも同様ですが、正しく学び、付き合い方を考えていけば必ず共存共栄の活路は見出せます。

部長 私も仕事が取られる心配はないと考えています。ロボットは24時間、きっちりタスクをこなす強みがあります。一方で人にしかできない仕事も確実に存在します。人間がうまくロボットを使いこなしていけば間違いなく生活を豊かにすることができます。リスクについても事前に何度もシミュレーションを重ねて導入していますので、ポジティブに捉えられると思います。

鉄腕アトムが飛ぶ

―市長はよく「相模原に来たら鉄腕アトムが飛んでいるまちにしたい」とおっしゃっていますが、アトムが飛ぶ日は来ますか。

市長 飛びますよ。言葉にし続けることが大事なんです。アトムが飛んだら面白いですし、世界中から人が見に来ますよ。こういうワクワクする未来を次世代を担う子どもたちへつないでいきたいですね。

部長 私の好きな言葉に「未来は予測するものではなく創造するもの」という言葉があります。アトムを飛ばしたいという熱い思いを持った人が相模原に集まり、その輪が広がれば、私も絶対に実現できると思います。

―最後に、「ロボットのまち・さがみはら」に向けて市民へメッセージをお願いします。

市長 今回、市役所で実証実験を行った「はこまる」は、戸田建設の協力のもと、地元6社の中小企業が知恵を出し合って作った「メイドイン相模原」のロボットです。「やりたい」ではなく「やろう」という強い想像力が未来をつくります。これからも市民の皆さんを巻き込んで、ワクワクする「ロボットフレンドリーなまち」を体感していただけるよう取り組んでまいります。どうぞご期待ください。

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