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さがみはら中央区 社会

公開日:2026.06.10

相模原市役所本庁舎でロボット・エレベーター連携の実証実験 三者協定で早期実装へ向け知恵とノウハウ集結【さがみはらロボットフレンドリーDay】

  • 報道陣に公開された今年2月の実証実験。2階に荷物を届け終えたロボット「はこまる」が6階に戻るために自らエレベーターを呼び、乗り込もうとする様子

    報道陣に公開された今年2月の実証実験。2階に荷物を届け終えたロボット「はこまる」が6階に戻るために自らエレベーターを呼び、乗り込もうとする様子

  • 協定書を手に笑顔を見せる本村賢太郎市長(左)と戸田建設の大谷清介社長(2025年6月 提供/相模原市)

    協定書を手に笑顔を見せる本村賢太郎市長(左)と戸田建設の大谷清介社長(2025年6月 提供/相模原市)

 「ロボットのまち」の実現へ向けて、相模原市が取り組んでいる事業の1つに市役所本庁舎で行っているエレベーターの実証実験がある。市は昨年6月10日にロボットとエレベーターの連携に実績のある総合建設会社の戸田建設株式会社(東京都)、ロボット開発・製作の市内企業で構成するさがみはらロボットビジネス協議会と「ロボットフレンドリーな環境構築に係る実証事業に関する協定」を締結。現在も実装に向けて準備を進めている。

ロボがエレベーターに自動で乗降

 協定に基づき行われた実証実験は、市役所本庁舎でエレベーターとロボットのシステムを連携させ、ロボット「はこまる」が自動でフロア間を移動し、行政文書を届けるというもの。今年2月中旬から3月中旬までの約1カ月間実施した。

 戸田建設のイノベーション推進統轄部の黒瀬義機部長が総責任者を務め、同社のノウハウを示しながら全体をサポート。ロボットは同協議会に加盟し、市内に本社を構える6社(コミュナルテクノロジーサービス(株)、(株)F―Design、アクセスエンジニアリング(株)、(株)クフウシヤ、(株)グリーンノート、(株)MEMOテクノス)が中心となり、市販のロボットシステムをベースに開発した。

 実際に実証実験が始まると、職員や来庁者が庁内を行き来する中、ロボットが6階の総務事務センターからエレベーターに乗り込み、依頼された物品を自走して各階に届けた。

安全への信頼高い傾向に

 市は実証実験の期間中にロボットフレンドリーな環境構築に関するアンケート調査を同時に実施。市民80件、職員45件の計125件の回答を得た。

 ロボットが庁舎内を走行することへの「安全面」については、市民の84%(67件)、職員の62%(28件)が「特に問題はない」と回答した。一部で「少し心配である」(市民13%、職員38%)、「すごく心配である」(市民4%)との声もあったが、全体的には運用の安全性に対する信頼は高い傾向にある。

 さらに、「親しみやすさ」に関する設問では、市民の85%がロボットに対して肯定的な印象(「とても感じた」50%、「感じた」35%)を抱いていることが分かった。職員も96%(「とても感じた」36%、「感じた」60%)が親しみやすさを認めており、ロボットが庁舎環境の中で好意的に受け入れられている現状が示された。

 一方で、自由記述欄には「ロボットが走行していることを示す案内表示(サイン)を分かりやすく表記した方がよい」という運用の工夫を求める声や、「さらに走行性能を高めてほしい」といった技術面への要望が挙げられた。

 市はこれらのアンケートの内容や実証実験の結果を今後につなげたい考え。市産業支援・雇用対策課では、「実証実験で得ることができた成果や課題を各社と確認、共有して、早期実装に向けて今年度中に再度、実証実験を検討していきたい」と見解を示した。

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