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公開日:2026.07.09

相模原市 緊急銃猟解禁で初の訓練 クマ対策へ制度を確認

  • クマの出没を想定して訓練する参加者(写真提供/緑区政策課)

    クマの出没を想定して訓練する参加者(写真提供/緑区政策課)

 昨年施行された改正鳥獣保護管理法で緊急銃猟制度が創設されたことを受けて、市は初となる図上・実地訓練を5月から4地区(津久井、藤野、相模湖、城山)で実施した。市内では6月に緑区で3件のクマの出没が確認されており、担当の緑区政策課では「万が一を考えて引き続き対策を講じていきたい」と話す。

 緊急銃猟とは、【1】危険鳥獣(クマ、成獣のイノシシなど)が人の生活圏に侵入し、【2】人の生命・身体への危害を防止する措置が緊急に必要で、【3】銃猟以外の方法では捕獲などが困難で、【4】地域住民などに弾丸が到達するおそれがない場合に市町村長が銃猟を委託できる制度。近年、クマが人の生活圏に出没するようになり、2023年度には全国で人身被害が198件219人と過去最多となった。国では対応策の一つとして、同法を改正し緊急銃猟制度を導入した。

 7月2日に城山地区で行われた訓練には猟友会の会員を中心に43人が参加。座学でクマの生態や行動特性を学び、対応マニュアルを確認した。その後、屋外でシミュレーションを実施。クマの出没を想定し、発見から銃猟までの流れを模擬体験した。

 同課によると、実際に発見から銃猟までには半日や1日掛かるケースもあると言い、訓練の参加者からは「地域住民に弾丸が到達しないように、現場ではどこから、どの銃で、どの方向に、どれだけの角度をつけるのかなど、確認が大変」という声が挙がった。県猟友会津久井支部の小坂義和支部長は「撃つまでに時間は要するが、銃猟ができることは市民の安全につながる」と話す。訓練には4地区で145人が参加。同課では来年度以降も継続して同様の訓練を実施する予定という。

市街地の目撃はなし

 今年度のクマの通報件数は市全体で8件。その中でクマと確認できたものは3件(6月9日/牧野、同24日/青根、同25日/青野原)あった。そのうち2件は自動車で走行中に目撃されたもので、ドライブレコーダーの映像からクマの確認が取れたという。同課では「本市では緊急銃猟の実施や市街地での目撃情報はない。しかし、クマがいることは分かっている。人里に来ないようにカキやクリ、クワの実などは処理し、耕作放棄地はそのままにしないなど、クマとの切り分け、住み分けができるよう注意喚起していきたい」と話している。

 なお、クマを目撃した際は110番もしくは津久井警察署【電話】042・780・0110、同課【電話】042・775・8852へ。

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