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公開日:2026.07.16

リニア中央新幹線 静岡が容認 開業へ前進 地域から期待、懸念の声

  • 建設が進む小倉橋近くの相模川橋りょう。市内でも車両が姿を現すポイントとなる(7月9日撮影)

    建設が進む小倉橋近くの相模川橋りょう。市内でも車両が姿を現すポイントとなる(7月9日撮影)

 リニア中央新幹線について静岡県の鈴木康友知事が7月7日、静岡工区の工事を容認した。この報道を受け、神奈川県駅(仮称)の工事が進む橋本や周辺地域の関係者からは期待と環境を懸念する声が挙がる。

 JR東海(東海旅客鉄道株式会社)が建設を進めるリニア中央新幹線は、東京―大阪間をつなぐ高速鉄道プロジェクト。静岡県が環境問題を理由に工事を容認せず、膠着状態が続いていた。

 今回の鈴木知事の容認報道を受けて、本村賢太郎市長は7日、「鈴木知事が重要な判断をされたことに敬意を表します。静岡工区の着工容認は、品川・名古屋間の工事工程や開業時期の具体化につながる一歩でもあり、本市のまちづくりを進めるうえで非常に重要であると考えています」とコメント(一部抜粋)を出した。黒岩祐治県知事は「降りたくなる駅にするために相模原市と準備を進めていきたい。魅力的なまちづくりでマグネット力(引き寄せる力)を持つ地域、駅を目指していく」と記者団に話した。

 リニアの新駅誘致に尽力し、現在はまちづくりの提言などを行うリニアのまち橋本を育てる会の真田勉会長は「橋本にとって明るいニュース」と述べると、「JRには一日も早い開業を望む。実験線で試乗している人もいるのであれば部分開業もできるのでは」と期待を寄せた。

 橋本駅周辺の商店が加盟する橋本商店街協同組合の羽田野龍丈理事長は一報に「感無量。橋本だけでなく相模原市全体の発展の1つのターニングポイント」と力を込める。「橋本─品川間が7〜8分というニーズは大きい。地元商店街としては全ての店舗が加盟する『オール商店街』の雰囲気をつくっていきたい」と意欲を示した。

 緑区鳥屋にできる関東車両基地への回送線の旅客線化を求める市民協議会の関戸昌邦会長は「今回の決断は大変喜ばしい。橋本から鳥屋までの旅客線化へ向けて引き続き地域の声をJRに届けていきたい」と話した。

 今回の一報に疑問を投げかけるのはリニア新幹線を考える相模原連絡会の浅賀きみ江代表。「JR東海は国の認可を得て工事を進めているが、大井川の水に何かあったら誰が責任を取り補償をするのか。安易に進めてはいけない問題で静岡県知事の容認については撤回を望みたい」と話した。

 工事についてJR東海は「現時点で未定」としており、具体的な開業時期については言及していない。部分開業についてもこれまでに否定している。マスコミ報道などでは開業までに10年以上掛かるとされており、引き続き動向が注目される。

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