さがみはら中央区・緑区 文化
公開日:2026.08.27
相模原市在住の音楽家 変な校長描いた歌制作 「みんなのうた」で放送
相模原市南区在住で合唱指導や作曲、編曲を行う木島タローさん(51)が作詞作曲する歌が2025年2〜3月、NHKの5分番組「みんなのうた」で放送された。タイトルは『校長センセ宇宙人説』。「ちょっと変」な校長を描いた歌詞は聞き手がさまざまな受け取り方をできる深みのあるもので、アンコール放送もされた。
歌は校長が宇宙人であるという噂話で始まり、サビに入ると校長から子どもたちへのメッセージが展開される。母校の校長を想起して懐かしい気持ちになることもできれば、子どもたちの世界観の面白さを感じることもできる。不穏な世界情勢の中にあって平和を願う曲に読み取る人もいるかもしれない。
「聞く人それぞれの響き方をするのがアート」と木島さん。校長が実際に宇宙人なのか地球人なのかも聞く人に自由に判断してほしいという。「不思議が転がっていて、その不思議にパッと触るとぶわっと世界が広がる。そういうファンタジーの中で聞く人それぞれに拾えるものがある」
子ども向けの曲には行儀を身に付けさせようとするものなど、意図を持つものがある。一方で木島さんは「意図が人を変えるかというと、あまりそうでもない。ある景色の中に自分で見つけたものが人を変える」と言う。作り手の意図が入ると、「誰かへの扉が閉じてしまう」とも話す。子どもが聞くと子どもの曲に聞こえ、大人が聞くと大人の曲に聞こえる、「開いた音楽」を作りたいと言う。
1億人が歌う国へ
国立音楽大学を始め多くの場で合唱指導を行う木島さんは、地声の表現とビート感を特徴とする「パワーコーラス」を提唱する。歌唱力自慢の芸能人たちが対決するフジテレビの番組「オールスター合唱バトル」ではそうした持ち味を生かして編曲と指導を担当。「みんなのうた」の熱烈オファーが舞い込んできたのは、この番組が関係者の目に留まったことがきっかけだった。
パワーコーラスに行き着いた原点は、独自の教育スタイルを持つ自由の森学園中学校・高等学校(埼玉県)での経験。木島さんによれば日本の戦後の合唱教育は長年、柔らかい高音が特徴の「頭声」が基本となってきたが、同学園では各自が力いっぱい歌う「すさまじい地声合唱」だった。「集団の一人になるために自分を消さなくて良い。これを一生やっていきたい」と考え、音楽の道を志した。
ちなみに、『校長センセ』のモデルになったのは同学園の創立者で木島さんの在学時代の校長。夜の職員室に侵入して遊んだことが学校に知られた際、校長室に呼び出されたものの、鍵の開け方を聞かれただけで怒られなかったという少し変わったエピソードが記憶に残っている。
木島さんが今後の活動で目指すのは「1億人が歌う国」。どのような合唱が正しいなどと言われずに、「これが自分」という歌い方で歌えるようにしたいという。「人は生きていれば歌うもの。誰かと歌えば孤独から解放されるし、声が体を振動させ、元気になる」
ピックアップ
意見広告・議会報告
さがみはら中央区・緑区 ローカルニュースの新着記事
コラム
さがみはら中央区・緑区編集室
042-753-8500
042-769-7001
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!












