2019年の年頭を飾る企画として、本紙では石阪丈一町田市長に新春インタビューを行った。昨年、市制60周年を迎えた町田市。石阪市長は60周年と、今年のラグビーワールドカップ、来年の東京オリンピック・パラリンピックを合わせてこの3年間をひとつの契機とし、それによる市民主導の新しい動きや、中心地だけでなく周辺地域の盛り上がりなどについて話した。
―2018年を振り返って感想をお願いします
「全国各地で災害が多い年でしたが、幸いにも町田市は大きな被害のようなものはなく、ホッとしています。そして市制60周年の年でした。市として周年行事など何か式典をやったわけではないので、ピンとこなかった方もいるかもしれませんが、市民が中心となる『まちだ○ごと大作戦18―20』がスタートしました。市役所主導でないパターンでイベントやお祭りが進むのはとても良いことだと思います。皆さんのやることを市が応援するというようなコンセプトがなかなか浸透しにくく、エンジンがかかるのが遅かったのですが、今は順調に動いています。新たな市民、新たに活動する団体、新たなクリエイトが一番の狙いです。そういう人が出て来ると、今までやって来た人たちも『負けてられない』と活性化すると思います。また、どうしても市の冠をつけて周年行事やイベントなどをしようとすると、これまでのように町田駅周辺の中心地のみになってしまいます。それはもう違うのではないかと思いますね。それぞれのエリアで盛り上げてもらうのが良い。その意味でも『○ごと大作戦』のスタートが相原だったことは良かったですね。町田全体の盛り上がりが期待されます」
―2019年の主な事業を教えてください
「ラグビーワールドカップがあり、町田市は(アフリカの)ナミビアのキャンプ地になっています。また来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてプレ大会などを行う年。自転車競技のコースとして市内を走りますし、中国やインドネシア、南アフリカのキャンプ地としての活動もあります。各国代表チームとの交流イベントも行います。ですから今年はスポーツを中心とした情報発信が多くなると思います。あとは秋の南町田グランベリーパークのオープン。こちらは東急電鉄が頑張ってくれているのですが、他所から人を呼べると思います。これが2つの大きな情報発信のテーマかと思います。ここでも中心だけでなく、周辺地域の盛り上がりが見えますね」
―ほかには何か
「薬師池公園のウェルカムゲートや、芹ヶ谷公園の北部(都営住宅跡地)、鶴川駅前の香山緑地の庭園など、2020年4月にオープンするものが多くあり、その工事、準備が始まっています。もともとオリンピックのある年に合わせて動いてきたものなので、今年は『準備の年』ですね。溜めの一年といいますか、仕込みの年といいますか、そういう位置づけかと思います」
―オリンピックでの集客はどう考えますか
「特に外国人の観光客を多く集めようと考えることはありませんが、南町田グランベリーパークに入る『スヌーピーミュージアム』は世界にアメリカと日本の2カ所しかないものなので、オリンピックのついでに寄ろうとする人がいると思います。町中に誘導するのは、まだイメージが湧きませんが、欧米の人はゴチャゴチャしたところが好きなような気がします。仲見世商店街など人気があるのではないでしょうか」
―今年はFC町田ゼルビアのJ1昇格が望まれますがいかがでしょうか
「そうですね、町田市立陸上競技場の観客席増設も今年の事業になりますね。9月には着工したいと思っています。サイバーエージェント社が参入してくれて、ゼルビア自身も頑張っている。もちろん今年も良い成績を取らないといけませんが、J1ライセンス取得のために、市としても後押しをしていきたいですね」
―最後に市民の皆さんに新春メッセージを
「町田を日本、世界に情報発信していく年になります。ぜひ皆さんも町田をPRしてください」
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