町田、相模原両市を拠点にする企業らで構成される一般社団法人「町田・相模原経済同友会」の代表幹事に先ごろ、町田市を拠点にコンクリート会社を経営する細野泰司さんが就任した。引き続き、地域経済発展を目指し活動を進めていくとし、「発言力を高めることを目的に会員企業を集めてきた。今後は隣接する大和市の会社も仲間に加え、近隣経済圏を盛り上げていきたい」と話している。
同会の設立は2006年。商圏を同じにする町田、相模原の企業らが経済発展を目指し集まり、結束することで行政などへの発言力を高めてきた。近年は人口減少の時代を迎えるなか、経済発展に必要なものとして多摩都市モノレールの町田方面延伸実現について行政に呼びかけるなど、取り組みを進めている。
細野さんが現在、町田・相模原経済をより活気づかせるものとして目指しているのが、両市に隣接する大和市の企業との連携だ。都心につながる国道246号などの主要道路が走り、子育てしやすい街として人口が増えているという大和の企業と手を組むことで、「およそ100万人が住む3市の会社がつながれば、より大きな開発などを呼びかけていくことなどができると考えている」と力を込める。
そして、その橋渡し役には経営するコンクリート会社の支店などを町田と大和にもつ自分が務めていくとし、「地域のためにがんばっている会社や事業者は少なくない。そんな企業らに声をかけ、共に地域を盛り上げていくことができれば」と話す。
町田駅北側の開発も
一方で、町田に関わる開発についての呼びかけも引き続き実施していきたいとする。モノレールに関しては事業主体である東京都の小池百合子都知事から3期目続投にあたって町田方面への延伸に着手するという名言を得るに至ったといい、細野さんは「計画では7つのモノレール駅が新設されると聞いている。交通の便が良くなり、人が集まってくると期待している」とほほ笑む。
また今後はJR町田駅の北側エリアの開発についても呼びかけを重ね、「南町田エリアに公園と商業施設が融合した場所ができたことで、活気が生まれ、移住者が増加した。町田駅北側も同様に成長要素をつくり、活気が生まれればと思う」としている。
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