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町田 人物風土記

公開日:2025.03.27

キャンドルによる企画を通じて町田市内のイベントを盛り上げる
丹 裕子さん
大蔵町在住 54歳

「幸せ」広げていく

 ○…町田市内で行われるイベントにここ数年、呼ばれる機会が増えた。子どもたちにキャンドルのつくり方を教え、数多く灯して来場者らに思いを巡らす時間を提供するなど、それぞれの催しに合った形で盛り上げている。「灯火に癒しの効果があることは科学的に証明されているんです」。そんな情景がSNSで拡散され、「幸せが広がっていけば」と笑顔になる。

 ○…キャンドルの販売や教室を開く店舗を山崎町の団地内商店会にオープンしてもうすぐ2年。店をもたずに活動していた頃よりも出会いが増え、人が人を呼んでくれることがうれしい。同じ商店会内のオーナーらが懸命に事業と向き合う姿から刺激を受け、周辺に若い世代が多く住むこの場所には大きな可能性があると感じている。「入店する店が増えてきた。みんなで活気を生んでいければいいですね」

 ○…幼い頃からものづくりが好きだった。絵を描くことやデザインに興味をもち、若い頃は企業のパッケージデザインなどを手がける工業デザイナーとして活躍した。背景には町田市内で自転車の競技用フレームづくりにあたっていた父の姿がある。1つのことに没頭する姿は今の自分そのもの。経営者としてやっていくことを選んだのも父の影響だったのかな、と思いを巡らす。

 ○…地域と触れ合うなか、生まれ育った町田の盛り上げに関わりたいという思いが芽生えてきた。そのためにはまず自身の店をより身近に感じてもらおうと今月からクレープの販売を開始。「甘いものは親密にさせてくれるものと思いまして」。そのうえで目指すのが、みんなで灯火を囲むイベントの拡大。「私一人ではできないこと。みんなの力を借りて広げていければと思います」

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