町田 人物風土記
公開日:2026.08.27
ひきこもる若者らの居場所づくりにあたる団体を立ち上げ、代表を務める 辻岡 秀夫さん 小山町在勤 53歳
自分らしくあることが大切
○…2年前に関係者と団体を発足。ひきこもる若者やその家族が気兼ねなく通える常設の居場所をつくるため、取り組みを進めてきた。人と関わることで、孤立を防ぐと共に社会に出るためのステップの場にしたいと考える。「『ここにいていいんだ』と思ってもらえる安心できる場所をつくりたい」。似た境遇の人と過ごし悩んでいるのは自分だけではないとも知ってもらいたいと思う。
○…町田市内でひきこもり支援にあたるNPOを運営する。活動のきっかけとなったのは趣味のピアノ。関連する音楽イベントを企画するなかで、適応できない学校に通わず、楽器を弾き続けている若者に出会い、「才能のある若者が日の目を見ないのはもったいない」と感じたことが始まり。NPOを立ち上げて今年で11年。活動を進めていくたびに支援者が増えていくことがうれしい。
○…心の問題に関して相談に乗りたいと大学院で学び、臨床心理士の資格を取得した。かつて出会った若者のように才能をもちながらも社会に適応できない人たちの力になりたいと一時期は就労支援施設にも勤務。相談に乗る毎日で学んだのが、自分らしくあることの大切さ。「無理をせず、マイペースが大切ではないでしょうか」。現在の取り組みの原点となっている思いだ。
○…ひきこもり支援にあたるなか、町田市社会福祉協議会など、他の事業者らとの連携も視野に入れる。当事者だった人がひきこもりの相談に乗り、就職につながった事例があったことなどを耳にし、「いいものはみんなで共有していきたい。居場所づくりのヒントにもなると思う」。年4回、友人と組んだバンドでステージに立つのが息抜き。自身もマイペースで歩みを続ける。
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