町田 人物風土記
公開日:2026.07.30
災害時の避難所生活を想定した実証実験を先導する 白羽 優之介さん 法政大学4年
社会課題「力になりたい」
○…相原町の法政大学多摩キャンパスで、テントを設営し野営を行う実証実験。所属する大学のゼミが進めてきたもので、入学して間もなくして参加。より広く知ってもらおうと皆を引っ張り、年4回のペースで実施。その都度、ペット同行避難の体験や非常食の試食など、テーマを変えて行ってきた。「日本の避難所は我慢を強いられる傾向がある。活動を通じて日常の延長として認知されるようにしたい」
○…社会課題に目が向くようになったのは高校1年時の経験から。両親に勧められてフィリピンの貧困地域でのボランティアに参加し、「こんな世界があるのか」と刺激を受けた。誰かの力になる活動がしたいという気持ちが芽生えるきっかけになった一方で恵まれない環境でも笑顔で過ごす人たちの姿を見たことが今も頭に残る。「恵まれた日本では無条件の笑顔が失われている。なぜでしょうか」
○…ゆくゆくは港区にある父親が営む清掃業にあたる会社を継ぐつもりでいる。中学卒業後から手伝い始め、高校時代は夢中になって現場で働いた。今は大学の講義の合間に現場に出ながら経営全般を任されるようになったが、ここで得たのが周囲と力を合わせ、物事を進める力。大学キャンパスで野営を行う取り組みに生かされている。
○…卒業後も防災に関することにたずさわっていくつもりだ。修士課程に進み、学びながら被災地の現場と研究をつなぐ役割を担っていきたいと考える。そのうえで新たなテーマとするのが飼い主とペットが同じ空間で過ごせる避難所の確立。「会員制の場所をつくれれば。家業と共に両立する自信はあります」。ビジネスを通して、社会課題の解決に取り組む社会起業家としての一歩を歩み始める。
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