八王子市中心市街地活性化基本計画が3月23日、内閣総理大臣による認定を受けた。計画期間は2018年4月1日から23年3月31日までの5年間。市は国の支援措置等を活用し、基本計画事業を進め、さらなる中心市街地の活性化を図る。
石森市長「実現にむけ全力で」
八王子の中心市街地はJR八王子駅を中心とした約115ヘクタール。基本計画では歩行者交通量、新規出店数、小売業年間商品販売額を指標としそれぞれの増加を図る目標を定め、およそ80の事業を計画している。
具体的には同駅北口と駅周辺を接続するデッキ「マルベリーブリッジ」を西側へ延伸し京王八王子駅からの歩行者を西放射線ユーロードへ誘引すること、多摩地域唯一の花街がある「中町」の民間駐車場および周辺遊休地を活用する事業、また民間商業施設建設事業など。中には既存のものや、すでに進行しているものもある。今後、国土交通省、経済産業省、総務省等から重点的な支援が行われる。
法改正で見込み
基本計画は一度申請を見合わせたこともあった。09年から認定に向け進めたが13年に国から「商業面での衰退は認められるが、歩行者通行量、人口及び世帯数の増加により認定要件である『衰退要件』には当てはまらない」との指摘を受けたためだ。ただ、その計画は14年、市の独自計画として施行した。
一方同年、中心市街地活性化に関する法律が改正され、認定要件が緩和。認定の見込みがでてきたことで15年、基本計画の再構築にむけ準備が開始された。
17年4月、八王子商工会議所、八王子市まちづくり公社などからなる中心市街地活性化協議会を結成。そして協議会の意見をもとに市が中心市街地活性化基本計画を作成し今年2月、申請。今回の認定に至った。
石森孝志八王子市長は「この計画を柱に、国の支援措置を活用し、様々な事業を展開します。『八王子の顔』にふさわしい中心市街地の実現に向け、全力で取り組んでまいります」とコメントを出した。
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