八王子 社会
公開日:2026.03.12
八王子空襲
街中に残る戦跡巡る
小・中学生ら30人参加
戦後80年にちなみ八王子空襲の戦争遺跡を歩いて巡る市主催のツアーが、3月7日に行われ、市内の小・中学生とその保護者の約30人が参加した。
八王子市は1945年8月2日に市街地の約8割が焼失する大規模な空襲を受け、1万4000戸が焼け、450人が亡くなった。
戦災を物語る
今回のツアーで講師を務めたのは、「ガイドブック八王子の戦跡」を監修した齊藤勉さんと井上健さん。元教師の二人が用意した子どもにもわかりやすい資料と解説で、市内8カ所の戦跡を巡った。空襲で火災に遭いながらも生き残った興林寺(こうりんじ)(子安町)のサルスベリや八幡八雲神社(元横山町)のケヤキなどの戦災樹木、焼夷弾の火に炙られて黒い焦げ跡が残る傳法院(でんぽういん)(南新町)の石塀や近隣住民が必死で水をかけて焼失を防いだ正一位(しょういちい)開運稲荷大明神(本町)、空襲をくぐり抜け現在も幸運を呼ぶと飾られている喜久屋(寺町)の戦災招き猫などを見学して回ったほか、桑都テラスで戦後80年を振り返る動画を視聴した。9歳の男児と参加した42歳の母親は「自分も八王子で生まれ育ったが、ここまで詳しく八王子の戦争の歴史について話を聞くことができる機会は貴重。子どもにとっても良い経験になったと思う」と感想を話した。
齊藤さんは「時代とともに見ることができる戦跡は減ってくる。街中の気づかないところに戦災の跡が残されていることを知ってもらい、平和について考えてもらえれば」と話し、井上さんは「子どもたちだけでなく、一緒に巡った保護者たちも学んでくれたことが喜ばしい。今後もこうした活動を続けていきたい」と語った。
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