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八王子 社会

公開日:2026.06.11

緑町 知る人ぞ知る幻の地茶 父から息子へ 半世紀の味

  • 中嶋農園の茶畑にて、茶葉の様子を気にかける中嶋さん

    中嶋農園の茶畑にて、茶葉の様子を気にかける中嶋さん

  • 香りが際立つ新茶

    香りが際立つ新茶

 「今年の新茶も、いい出来だ」--。緑町の農家で、市内でも珍しい「八王子産茶葉」の販売が始まっている。

 JA八王子によると、市内の茶農家は「極めて少ない」という。そんな中、中嶋農園は先代の中嶋永吉さんが半世紀ほど前に酪農から茶の生産に転身。約800平方メートルの茶畑を、現在は息子の一仁さん(63)が引き継いでいる。

 一仁さんは、「新芽にとって大敵な霜が付かないよう注意を払えば、八王子でも十分に育つ」と話す。自前のお茶については、「適度な渋みがあり、他所で飲むよりも断然うちの方が美味しい」と自信をのぞかせる。

 毎年秋頃に伸びた枝を切り、翌年の春先に腰の高さまで刈り揃え、新芽の発芽を待つ。そして5月頃、一年の集大成である「茶摘み」の季節を迎える。今年は家族や親戚ら約10人で一丸となり収穫。青梅市の製茶工場に依頼し、約60kgの新茶が出来上がった。

販売は自宅で

 商品は自宅でのみ販売している。茶畑に立てた看板でしか宣伝していないものの、毎年多くのリピーターが訪れる「知る人ぞ知る」お茶だ。一仁さんは「体が動く限りは、このお茶を作り続けていきたい」と笑顔を見せた。

 緑町346。駐車スペースあり、電話番号は非公開。

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