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大和 教育

公開日:2025.08.29

国際化学五輪「銀」の高校生
「挑戦の大切さ痛感」と報告
藤嶋館長「立派な科学者に」

 アラブ首長国連邦のドバイで7月に開催された「国際化学オリンピック」に日本代表として出場し、銀メダルに輝いた高校3年生・早田茂さん(大和市在住)が、このほど県立産業技術総合研究所(KISTEC、川崎市高津区)内の光触媒ミュージアムを凱旋訪問し、藤嶋昭館長らに結果を報告した。

 国際化学五輪は90カ国・地域等から354人の高校生らが参加し、日本からは早田さんら計4人が出場。一人が金メダルを、3人が銀メダルを獲得し、帰国後に文部科学大臣表彰を受賞した。

 早田さんは大和市在住で三田国際科学学園高等学校(東京都)に通う高校3年生。2023年12月に光触媒ミュージアムを訪れた際、対応にあたったKISTEC研究員の濱田健吾さんから「オリンピック」の選考を兼ねる「化学グランプリ」の要綱を手渡され、背中を押された。選抜試験の準備中もKISTECのスタッフが支援を続けた経緯があり、早田さんが報告に訪れた。

 KISTEC職員らは手作りのくす玉などで早田さんを迎え、藤嶋館長と早田さんがくす玉を割ると一斉に「おめでとう!」と祝福した。早田さんはパソコンを使ってドバイで経験したことを藤嶋館長らに説明。他国チームと交流を深めたことや、「理論」の問題が「ヤバかった」と振り返る難問だったことなどを報告。観光も楽しめたといい、「ハンバーガーがおいしかった」などと、無邪気に笑った。

 報告の最後には「自分は物理の方が得意と思ったが、挑戦することは大事だと痛感した。ここを訪ねて本当によかった」と感謝を伝えた。藤嶋館長は「早田さんの力と活躍に感心している。挑戦を後押しできたこともうれしい。ぜひ立派な科学者になってほしい」とエールを送った。

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