厚木・愛川・清川 コラム
公開日:2023.05.05
のせられます
間もなく扉座公演があります。1998年から毎年必ず厚木市文化会館で、公演を行ってきました。文化施設と一劇団の繋がりとして、こんな歴史は全国的にも稀有な例です。しかし今夏から始まる会館の改修工事のために、その連続記録が途切れることとなります。
厚木公演の後、東京杉並区の演劇専用施設・座高円寺で公演します。これはいつものことなのですが、扉座を長く見続けて下さる方の感想には、厚木で見る扉座は特別な趣がある、というものが多くあります。アットホームで暖かく、反応も大きくて盛り上がるというものです。実際、私たちも初めてお見せする不安の中にも、長く親しんだ厚木ならではの追い風のようなものを常に感じて、その風に乗せられて稽古で得た以上の成果が発揮できると思っています。
舞台とは一期一会、その日出会うお客様によって、同じセリフや動きでも全く別物になってしまう生ものです。お客次第で、良くも悪くもなる。なので自分の不出来を棚上げして、芝居者は、お客が悪いなどと無礼な言い訳もします。いかに岩盤の如き客席相手でも、何とかして溶かしてゆくのがプロの技です。けれど役者だって生ものですからお世辞でも拍手喝采を頂けば、調子に乗って、予定より多くグルグル回ってみせたりするのです。
盛り上げ上手な厚木の皆さんに乗せられる特別な厚木公演。休止前に、是非皆様に、体験して頂きたいです。
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