愛川町に2003年から住民票を移した高野橋絵美さん(41)がこの4月、NPO法人ラ・グレーヌを立ち上げた。
小さな農家への支援による農業の活性化と子どもたちの食育、町おこしなどを目的に現在、メンバー17人で活動する。
高野橋さんが近隣農家との付き合いの中で「作った野菜が余るので休耕地にしている」「高齢化で野菜を販売先に届けることができない」といった声を耳にしたことが法人を立ち上げるきっかけとなった。
日常的な高齢者の健康づくりに
高野橋さんは長く病院職員を務め、高齢者のADL(食事や入浴、着替えなど人が生活する上で必要な日常生活動作)の維持が高齢化社会の中で必要だと感じてきた。
生きがいづくりや日常的に外で体を動かす上で「畑作業は最適。野菜づくりを続けて、培った技術を体が動く限りは活かしてほしいし、採れたての野菜の美味しさを多くの人に味わってもらうことがやりがいにもつながると思う」と話す。
契約した農家で作られた野菜はメンバーで収穫し週に2回、近隣の大和市と座間市の3カ所で販売する。また野菜を売った利益の8割は生産農家に渡される。
販売活動のほかにも今後はジャガイモやサツマイモ掘りを通じた子どもたちへの食育体験会の開催を5月以降と秋に企画している。
法人では、契約農家の募集(無農薬・有機農法限定)と収穫ボランティアを募集中。詳細・問い合わせは【携帯電話】070・6407・5456。
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