厚木東高校(市内王子)と厚木商業高校(同)が来年4月に統合する計画で、校名案が「厚木王子高校」となった。6月12日に県が発表。校名検討懇話会でしぼり込んだ3つの候補から県教育委員会が選んだ。
懇話会は山本光横浜国大教授や大野光雄ニコ(株)代表取締役ら、有識者5人で構成されており、内容は非公開。検討の中で2校の生徒や職員、PTAや同窓会などにアンケートを行い、20ほどの校名案を募っていた。
2校の所在地にちなんだ「厚木王子」と、青春の青や明るさなどをイメージした「厚木蒼明」、そして豊かな緑と王子を組み合わせた「厚木緑王」の3つにしぼられ、「厚木王子」が選出された。今後県議会で関連条例案の議決などを経て正式決定する。
隣接する2校の統合は2018年公表の県立高校改革実施計画II期案に盛り込まれた。普通科と総合ビジネス科の2つを併設することで多様な科目が配置でき、より生徒の関心や興味に合わせた教育をめざす。
校名は懇話会が検討を続けてきたが、校章と学校歌、制服などについては今後2校による開校準備委員会で定める方針。校舎は厚木東高校の敷地と建物を活用し、現在は「商業教育棟」が建設中。大ホールや図書館、トレーニングルームなども備える構想だ。統合後の厚木商業高校の建物や敷地の活用方法は決まっていない。
厚木東高校は明治期の1906年に創立し、令和2年度に創立115年を迎え、生徒数は590人。厚木商業高校は1972年に設立し、497人が在籍する。新校は各学年9クラス、約千人規模になる見込み。現在の3年生は2校の最後の卒業生として巣立ち、2年生は厚木王子高校初の卒業生となる。
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