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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2024.07.12

初めて制作したドキュメンタリー映画を7月26日に上映する
酒井 涼旦郎(りょうたろう)さん
厚木市飯山在住 31歳

熱い思い行動に直結

 ○…初制作のドキュメンタリー映画「MADE IN_」を7月26日、TOHOシネマズ海老名で上映する。代表を務める自家焙煎コーヒー店「厚木珈琲」で扱うコーヒー豆は、中米グアテマラにある農園の一区画を借りて栽培している。今年3月に現地に赴き、農園スタッフと共に汗をかき、豆づくりに取り組む様子をカメラに収めた。

 ○…当初はWEBを通じて活動を伝えようと考えていた。しかし流し見が可能なSNSなどではなく「映画なら映像に集中してもらえる。観た人に何かを残せるはず」と、映画制作に初挑戦した。「誰かが何かを作る時には人の手と温度が加わる。無機質に感じる大量生産の商品にだって、同じように誰かが…」そのニュアンスがタイトルのアンダーバーには込められている。

 ○…妻田生まれ、飯山小学校、小鮎中学校、厚木商業高校を卒業。小学校の通学途中で香りを楽しんだコーヒー豆の焙煎工場が高校卒業後の就職先となった。「単純にコーヒーの焙煎が面白そうだとおもったので」。就職2年目にコーヒーインストラクター1級の資格を取得。7年目に「より多くの人にコーヒーの魅力を伝えたい」と、コーヒーのマーケットを広げる知識と経験が得られる国内最大級のクラウドファンディング会社に転職した。

 ○…飯山で妻と6歳、4歳、1歳の子ども3人と暮らす。「毎日が大騒ぎ」と顔をほころばせる。コロナ禍が地元を見つめ直す機会となり、2022年に厚木珈琲を、あゆみ橋のたもとに起業した。「夢はその年に収穫した最高品質のコーヒー豆に与えられるカップオブエクセレンスで1位を獲得したい。何年かかるか分からないけれど、パートナーたちと一緒に取りにいきます」

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