絵手紙で被災者の心癒し 寺尾中 橘川芳恵さんら東北訪問
綾瀬市寺尾中在住の絵手紙作家、橘川芳恵さんら57人が東日本大震災の被災者が避難している福島県会津市でこのほど絵手紙教室や炊き出しを行った。
橘川さんは綾瀬市や海老名市、小田原市などで絵手紙教室を開く。毎年会津市の旅館「大川荘」へスケッチ旅行に訪れていたが、3月11日の震災のため今年は中止になっていた。6月上旬、毎年旅の手配を依頼している「湘南友の会」の西山勇さんから「ボランティアバスを運行するので同行して絵手紙教室を一緒に開いてみては」と提案され、橘川さんが生徒に呼びかけ、今回のボランティアが決まった。同行できない協力者からも石鹸や生理用品などの日用品や、絵本50冊などが寄せられた。
事前の呼びかけに、旅館には子どもからお年寄りまで約50人が集まり、野菜や花など思い思いの絵を描いた。出発前に協力者から預かった切手も1人5枚ずつプレゼントすると、被災者の一人は「嬉しい。この手紙を送りたい」と話したという。橘川さんは「行ってよかった。直接会わなければわからなかったこともある。今後もほっとできる支援ができれば」と話した。