早期発見や正しい健康意識の普及を目的に、綾瀬市は大腸がんの無料検診を開始した。
対象は市内在住の40・45・50・55・60歳の人で、平成23年10月から24年2月21日までの間、市保険医療センターに申し込めば受診することができる。同センターでは9月28日から対象者へ検診案内を郵送している。
大腸がん検診は採取した便に潜血があるかどうかを検査する。市の検診では、まず対象者が同センターに申し込むと検査キットが配布される。受診者は、検査機関がセンターへ来る指定日の4日前以内で、キットの要項に従い2日間自宅で採便。指定日にキットと受診表、問診票を提出すると5週間から6週間で結果が郵送で自宅に届く。
対象者は約5600人で、10月4日現在、既に200人以上の申し込みがあり、検査方法についてなどの問い合わせも寄せられているという。4月以降に受診した対象者には自己負担金が還付される(限度額あり、要領収書)。
大腸がんは、国内で戦後から急速に増えてきたがんのひとつ。毎年約10万人が新たに大腸がんを患っており、早期に発見できれば9割以上が完治し、切開せずに内視鏡での切除治療も可能となる。がん研究振興財団の統計では検診以外で見つかった場合は60%程度に留まる5年の生存率が、早期に発見できた場合90%以上となる結果も出ている。
保健医療センター担当職員は「できるだけ多くの方に受診してもらえれば」と話している。問合せは同センター【電話】0467(77)1133まで。