厚木市の県総合防災センターと県消防学校で開催された「神奈川県消防救助技術指導会」で、市消防暑北分署の「ほふく救出」チームが1位で全国消防救助技術大会に、市消防本部の「引揚救助」チームが2位で消防救助技術関東地区指導会に出場を決めた。関東は7月31日に、全国は8月27日に千葉県中央区の消防学校で行われる。
この大会は消防隊員の技術向上と、各市町間の防災連帯意識高揚のため行われている。「はしご登はん」「ロープ応用登はん」「ほふく救出」「引揚救助」「障害突破」の5種目があり、それぞれ持ち点減点方式で技術の正確さと速さを競う。
綾瀬からは12組33人の消防隊員が出場した。市消防の全国出場は約10年ぶり、ほふく救出では1999年以来15年ぶりとなる。
正確さとチームワークで訓練の成果が結実
磯嘉彬さん、大野竜巳さん、岡村陽太さんが出たほふく救出は、県内1位のチームのみが全国に進める狭き門。「1位と言われた時は、喜びよりも驚きの方が大きかった。まさか全国に進めるとは思わなかった」と、リーダーの磯さんは話す。
磯チームは大会3週間前、リーダーが腰骨を折る重傷を負うというトラブルに見舞われた。大会に向け最後の訓練を行う重要な期間。磯さんは1週間の入院と、さらに1週間の自宅療養を余儀なくされた。
一時は棄権も危ぶまれたが、大会1週間前に磯さんが復帰。岡村さんは「それが逆にチームの結束に繋がった。遅れを取り戻そうと一丸となって訓練に集中できたことが、結果に繋がったと思う」と振り返る。
「昨年も同じチームで出場したが減点が多く下位に終わってしまったので、正確さを磨く訓練に重点を置いたのが実を結んだ。身に着けた技術は、必ず現場でも生きるはず」と、北分署の花井正樹消防指令。磯さんも大会に向け、「全国でも”安全確実”をモットーに訓練通りの力を出したい。それが結果に繋がれば」と意気込みを語った。
2位を獲得した横尾琢磨さん、賀澤健太郎さん、榊信之さん、上野俊英さん、和久井幸太さんが出場した「引揚救助」は県内4位までが関東に進み、上位7チームが全国に駒を進めることができる。
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