第40回綾瀬市商工会青年部花火大会が8月27日、市民文化センター周辺を会場に開催され、1万5千人の観客が夜空に咲く大輪の華を観賞した=写真。
接近していた台風の影響で、朝から雨が降っていたこの日。午後2時には強まる雨足で、開催を予定していた大納涼祭が中止になるなど、前日の予報からは想定されていなかった事態に見舞われていた。
当初、「祭りが中止の場合は花火大会も中止」という方向で話が進んでいたが、「せっかく集めた市内企業の協賛金という気持ちを無駄にできない。荒天でない限り、なんとか実施したい」と、主催する青年部では行政や警察など関係各所との調整に奔走した。
夕方には雨が弱まったため、午後5時に開催を決定。会場には例年の3分の1ほどになってしまったものの、1万5千人の市民が集まり夏の終わりの花火を楽しんだ。
「祭りが中止になってしまっていたにも関わらず交通整理等に協力してくれた市の職員や、花火を楽しみに商工会に問合せをいただいた多くの市民の方々のおかげで、何とか開催にこぎつけることができました」と、佐藤貴寿青年部長は話している。
また、翌日には同青年部やボランティアらが、花火のかす拾いを実施。臨時駐車場として開放され、ぬかるみで多くの轍ができていた小学校4カ所のグラウンドを整備するなど、1日がかりの作業が行われた。