綾北中学校マーチングバンド部を母体とする「綾北マーキュリーウィンズ」が、さいたまスーパーアリーナで12月15日に開催された全国大会の中学生の部小編成に出場し、金賞「編成別最優秀賞」を受賞。9年ぶりに全国1位に輝いた。全国大会連覇を続けていた強豪・日本橋中学校を超え、王者の座に返り咲いた。
綾北マーキュリーウィンズは16年連続で全国大会に出場し、昨年も2位を受賞している全国屈指の強豪チーム。2007年から2009年には前人未到の全国3連覇を果たしている。
しかし2010年以降、マーキュリーに変わり連覇を続けていたのは、部活動として中学生のみで編成される東京都中央区立日本橋中学校。マーキュリーウィンズは所属する43人中、約半数が小学生でありながら強豪の連覇記録を止めた。
全員でつかんだ勝利
「とても嬉しいです。一生忘れない出来事になりました」と笑顔を見せるのは、部長の半澤穂花さん(3年)。今年は例年の半分ほどだという3年生4人が、チームを牽引してきた。
自身もトランペット奏者としてマーチング経験を持つ藤井健太郎教諭は、「顧問になって6年経ちますが、今年の演奏は説得力があった」と話す。また、3年生がリーダーシップを発揮したことで目標とモチベーションが明確になり、チームが一枚岩で練習に臨めたのも要因にあったのではと分析する。
保護者の支えに感謝
練習においてはコーチらに指摘されたことを忘れぬようメモし、メンバー全員で話し合い課題を乗り越えてきた。県大会、関東大会と常に100%の演奏と演技をみせてきたが、それに満足することなく表現や音・動きのズレなど細部にわたり調整を続けた。
また、大道具を担当する「おやじの会」や、衣装・小物製作をする母親ら保護者も、子どもたちのパフォーマンスがより映えるものになるよう全国大会まで手を加え続け、裏方としてチームを支え続けた。
半澤さんは、「これまで指導してくれた先輩や保護者の支え、地域の応援あってこその結果」と、感謝の念を口にする。
綾北中の戸田隆校長は、「放課後や土日に一生懸命練習する姿をずっと見てきたので、とても嬉しい。結果ありきではなく、たゆまぬ努力の末の結果であることを忘れず、これからの生活に生かしてほしい」と話した。
綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|