綾瀬版 掲載号:2019年5月1日号 エリアトップへ

市長×商工会長 改元特別対談企画 連携と小回り武器に新時代を乗り切る

経済

掲載号:2019年5月1日号

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 新たな時代「令和」の幕開けにあたり、本紙では特別企画として古塩政由綾瀬市長と笠間茂治綾瀬市商工会長に、インタビューを行った。それぞれの視点から「綾瀬の平成」を振り返ってもらうとともに、今の綾瀬市の状況から見た今後の展望などについて語ってもらった。

(聞き手/綾瀬編集室 綾部貴教)

 ――それぞれの視点から見て、綾瀬のこの30年はいかがでしたか。

 笠間「平成の頭の頃は、商工会青年部として飛び回っていたかな。この頃の綾瀬は農業から急激な工業化が進んで新住民が急増した時期で、基盤整備が一番後追いになってしまっていた。これをどうにかしようと県議を志し、他市とを繋ぐ幹線道路の整備や新駅運動、東名のインター開設など都市基盤整備を中心に、産業振興も含めて市民が夢と希望を語れるようなまちにしていこうというのが平成のスタートだった」

 古塩「それを考えると、綾瀬は時代の流れに対して遅かった。近隣は右肩上がりの時代に着手して昭和の終わりくらいにはかなりできていたけど、綾瀬はどんどん発展して人口が増え、市になり、都市基盤整備をして大きくしようという時に少子高齢化と人口減少が始まってしまった。そういう意味では平成は中身が充実したけど、大きくなることができなかった時代という印象。だからこれからは、小さい中でどう充実するかという時代になってくると思う」

 ――その核となるのが、来年開通を予定しているインターだと思うのですが、その効果や展望を教えてください。

 笠間「商工会として、インター推進の一番の目的は災害時の広域道路としての活用と、綾瀬の認知度の向上。これに付随して、市民の利便性向上や物流活性化がある。何より商工会が望むのは、新たな工業集積地を作ることなんだよね。将来的に見れば土地の有効活用になるはずだし、進めて行きたいと考えている」

 古塩「経済効果としては、物流機能が格段に向上する。だから、市内製品を全国に展開しているところは、ものすごく効果が高くなると思う。輸送が早くなり、優位性が高くなる。そういう意味では、今、官民一体で取り組むロケとグルメ中心の観光への効果も期待できる。ロケハンが、格段に来やすくなるから」

 ――インター直結で、都心からのアクセスが向上しますからね。

 古塩「そう、すぐに来られる。だから、ロケは増えると思う。それを絡めた観光や、飲食店などにとっても非常にメリットが高くなることが期待できる」

 ――ロケ誘致の取り組み「綾瀬ロケーションサービス」は、元は「パワーアッププロジェクト」から始まったものでしたよね。

 笠間「スタートは、そう。ロケ誘致の話が出て、行政が積極的に取り組んでくれたのが良かった。いくら商工会が応援するといっても、民間だけでは難しかったと思う」

 古塩「最初は、何もない綾瀬でどうするんだって思いましたけど。今は逆に、それが売りになった。某雑誌が『何もない街がイケメンが集まる街に』って特集してくれて、広まったと思う。それで、ついに綾瀬が舞台の短編映画も作れたわけだし」

 ――ロケに関する取り組みでは、ご当地グルメ「とんすきメンチ」の開発などもありますね。

 笠間「今度は、その発展系として『とんすきメンチバーガー』の販売を目指している。イベント会場とかでは、この方が食べやすいんじゃないかな。少しずつバージョンアップしていかないと。ロケを起点とした交流人口増加に関して言えば、飲食店にも活気が欲しい。それこそ、その店一推しメニュー『一店逸品運動』とか面白いかも」

 古塩「やるなら、行政としてもPRの後押しを考えたい。外国籍市民が多い綾瀬の特色を活かすなら、外国籍料理を増やすのもいいと思う」

 ――他に工業でも、「あやせ工場」の取り組みがありますね。

 古塩「あれは工業データベースができたのが大きかった。これがあれば行政もセールスポイントが分かるし、企業間の共同受注に繋がる可能性も出てくる。ここがスタートだった」

 笠間「これに『ものづくりのまち』『あやせ工場』という方向性がマッチして、一つのキャッチフレーズになったんだと思う」

 古塩「その一例が、合同入社式。これは商工会・行政・企業の顔が見える関係の、綾瀬の規模だからこそできた取り組みだと思う。これに限らず、他の自治体から『うちでもやりたい』と問合せを受けることがあるけど、難しいところが多い。これは立派な、綾瀬の強みだと思う。企業側も行政が支援やPRを行うメリットを理解してくれているし、マスコミに出たりすると従業員のモチベーションに繋がるし」

 ――いい循環ができているわけですね。今後の取り組みはいかがですか。

 古塩「外国人労働者の受け入れですね。これは商工会と組むことで、綾瀬の特性を活かせると思っている。送り出し機関・受け入れ機関・受け入れ企業の三者を上手く組み合わせ、他の自治体に先んじた綾瀬モデルが作れるのではと考えている」

 笠間「これに関しては色々な事業所が所属する商工会は、環境面の整備を構築する一助ができるのではと思っている」

 ――なるほど。それでは最後に今後の綾瀬の展望をお聞かせください。

 笠間「綾瀬の強みは地域や団体の繋がりの強さ。そのあり方をもう一度考え、自分たちの力を互いに活かせば、やがて大きな力になって市の発展に繋がると思う。商工会が起点になり、この力をしっかり育てていきたい」

 古塩「大きな経済成長が見込めないこれからの時代。大事なのは今のサイズ感の中でどう充実させるかに、都市の持続可能性はかかっていると思う。綾瀬は、この数年間の動きの中でそれが見えてきた。綾瀬の資源、小回りの良さを活かし、時代がどう変わるかをいち早く決断した行政運営を実践していきたい」

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