小園自治会館で毎週火曜日に開かれている高齢者向け事業「小園憩の家」で5日、催しへの通算の参加者数が6千人を超えた。この日、節目の参加者となった栗原謙一さん(86)に運営委員会が記念品を贈った。
「憩の家」は主に60歳以上の市民を対象に健康福祉の増進に取り組む綾瀬市が1999年施行の設置要綱に基づき市内22か所を指定している。小園地区では2014年度に小園自治会館が拠点となった。
地区社協や自治会の役員らが運営員会をつくり、毎週火曜日に自治会館を開放し、参加者を募り各種講座や体験型教室、映画上映やカラオケなどを開催している。
この日は7回目となる「あやせいいとこ再発見講座」の開催日で、綾瀬市広報まちかど特派員で郷土史研究家の高橋元さんを招き「小園今昔物語と小園の魅力」について話を聞き、80代を過ぎて今なお元気に活動している高橋さんが実践している認知症予防についても話を聞いた。
講座の終了後に、参加者の栗原さんが通算6千人目の利用者となったことが発表され、運営委員長の高野悦子さんが記念品を手渡した。栗原さんは「ここに来ると普段は会えない近所の人と会えて話もできる」とたびたび参加していて「神社の掃除やボランティアで体を動かすこと」が元気の秘訣という。近くにある早園小学校に植えられている30本の松の木を毎年12月に10日ほどかけて手入れしているという。
1822世帯が加入する小園自治会の笠間芳之会長は「憩の家が果たす役割は重要で地域の皆さんの生きがいにもつながっている。企画によっては普段は見かけない人が足を運んでくれるのが嬉しい」と話していた。