綾瀬市はこのほど、2012(平成24)年度の当初予算案を発表した。総額442億5400万円のうち一般会計は267億7千万円で、前年度比0・7%減となり、7年ぶりのマイナスとなる。笠間城治郎市長は「厳しい財政環境を踏まえつつ、市民生活を重視し、持続可能な年経営をめざした予算」としている。
笠間市長は福祉、農・商・工、教育、環境、防災の市民生活の一層の安定に重点的配分し、「厳しい財政状況を踏まえつつ、持続可能な都市経営の確立と将来を見据えた活力ある魅力的なまちづくりを目指す」としている。予算規模は一般会計と5事業の特別会計を合わせて442億5千万円(前年対比1%増)。
一般会計は267億7千万円、7年ぶりの減で前年から1億8千万円(0・7%)減となった。主な要因は生活保護費などの扶助費や神崎遺跡用地の取得費用の増などがある一方、子ども手当の制度改正による減や、大上保育園建て替え事業完了による工事費の減、深谷中央特定土地区画整理事業特別会計への繰出金の減などによるもの。
歳入では市税が126億円で前年比1・5%減、4年連続の減。これは個人市民税は税制改正により増が見込まれたが、固定資産税の減が見込まれたため。歳出では教育費が前年比15%増。神崎遺跡の用地買収などにより4億5千万円増となっている。
新規事業
▼ひとり暮らし高齢者等のごみ個別収集▼不妊症・不育症治療への助成▼耕作放棄地の対策▼(仮称)ハローワークの市役所内設置▼コミュニティビジネスへの支援▼グルメフェアの開催▼企業立地等への助成▼住宅リフォームへの助成▼土曜まなび場の開催▼家庭読書の日 ノーテレビ・ノーゲームデー運動▼健康ファミリーマラソン大会の開催▼電気自動車用急速充電器の設置▼環境基本計画の策定▼防災行政用無線の再整備▼消防無線の広域化
拡充事業
▽高齢者配食サービス事業▽小児医療助成の年齢拡大▽肝炎ウイルス検診への助成▽青少年体験事業の開催▽アグリパーク構想の推進▽勤労者住宅資金利子への助成▽デジタル教科書の全中学校への配置▽神崎遺跡保存整備事業▽太陽光発電設備設置への助成▽公園遊具等の改修▽防災倉庫・避難所資機材の整備▽新武者寄橋への防護柵設置など
綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|