IC開通へ大きな1歩 県が国交省へ設置許可申請
神奈川県は市内を縦断する県道42号から東名高速道路へ乗降できる「綾瀬スマートIC」(仮称)を設置するための許可を5月17日に国土交通省に申請した。許可が得られれば、工事着工などの事業が開始される。
綾瀬スマートICは市内小園の県道42号と東名高速道路を連結する予定。2018年3月31日までの供用開始をめざしている。全体事業費は約103億2千万円で、日本高速道路保有・債務返済機構が約66億1千万円、中日本高速道路が約3億円、神奈川県と綾瀬市が34億1千万円を負担する。計画書で市の負担は15億8200万円となっている。周辺の市道整備などに充てるという。5月17日に申請書を提出。市によるとこの申請の可否は、通例では3週間から1カ月程度で分かるという。
鉄道駅や国道のない綾瀬市は10年以上前からICの設置を要望していた。01年ごろから国や県へIC設置の要望書を提出。当初は地域経済の発展などを目的にした「地域活性化IC制度」での事業化が検討されてきたが、09年、国がETC装着車専用の「スマートIC」を18年度までに全国200カ所に整備する方針を発表したことから、同ICでの導入の可能性について検討・調整が始まった。
技術的に可能であることやIC利用料が不要となることなどから「総合的に有利」と判断。10年度から同IC設置にむけ事業化された。これまでに勉強会や地区協議会、環境への影響や対策を総合的に評価する「環境アセスメント」などを開き、計画が進められている。6月には関係者による総決起大会や、市民を対象にした事業説明会が行われる予定。
|
|
|
|
|
|