神崎遺跡 公園の基本計画策定 2015年度末の開園めざす
弥生時代の集落全体が残っていることから2011年2月に国の史跡に指定された「神崎遺跡」(市内吉岡)について、市は12年度に保存整備基本計画を策定した。歴史公園として整備を進め、15年度末の開園をめざす。
「神崎遺跡」は目久尻川西側の台地に位置する。地元の小字名から命名された。弥生時代後期の人々が周囲に溝を作って暮らした5000平方メートルほどの「環濠集落」の全体が残っていることが高く評価され、国指定史跡に指定された。
出土した土器の95%以上が、愛知県東部から静岡県西部の地域で出土した土器の様式と酷似していることなどから、人々が移住してきたことを裏付ける点も評価されている。
基本計画は遺跡の保存・活用や歴史の学びの場として公園整備をすすめる方針となっている。環濠全体を平面的に復元し、住居跡や周溝などを具体的に見える設計で、出土品や発掘状況写真などのパネル展示、休憩施設などに活用するガイダンス施設を設けるほか、石張りのステージや展望台などが盛り込まれている。
遺跡は市史編集資料の収集目的で1989年に初めて発掘調査が行われ、環濠集落の存在が明らかになった。02年に県指定重要文化財となり、09年には環濠の範囲確認調査が行われた。
市では次回の発掘調査で見学会の参加者を募集している。7月28日(日)の【1】午前8時30分〜、【2】10時30分〜、【3】午後1時〜、【4】3時〜。各回90分で定員25人(抽選)。希望者は7月16日までに往復はがきに住所・氏名・電話番号・希望時間を明記し市生涯学習課(〒252-1192・住所不要)へ。
問合せは同課【電話】0467・70・5637へ。
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