少年野球チーム「上深谷ジャガーズ」所属の山田烈士くん(綾瀬小6年)が、2015横浜DeNAベイスターズジュニアチーム18人の中に、綾瀬から唯一選抜された。チームは12月に開催される「NPB12球団ジュニアトーナメント」に出場する。
同トーナメントは、日本野球機構とプロ野球12球団が連携し、子どもたちが「プロ野球への夢」という目標をより身近に持てるよう企画されている。参加チームは各球団OB選手が監督に就任し、メンバーは選抜された小学5年と6年で編成される。
野球道具を玩具に成長
山田くんが野球を始めたのは、物心つく前から。甲子園出場経験を持つ父親が、息子にバットやボールを買い与えたそうだ。
野球道具を玩具代わりに育ち、幼い頃は父に野球を教わった。幼稚園の時から「チームに入りたい!」が口癖で、小学校入学と同時に市内の少年野球チームに入団した。
その後、加入チームが廃部になってしまったため上深谷ジャガーズに。現チームではレギュラーとして、ピッチャーとショートを任されている。
強い気持ちで審査突破
トーナメントの事を知ったのは、2年前。吉岡サプリングス所属の徳田辰吉くんがベイジュニアに選抜されたのがきっかけだった。以来、選抜チームに入ることを目標に掲げ、練習に励んできた。
今年の選考会は698人が参加し、第1次では遠投・スピードガン・50m走などが審査された。続く2次のバッティングや守備練で、54人まで絞られた。
「参加時点で2次までは通る自信があった」と話す山田くん。しかし、3次に残った選手はレベルが高く、「負けられない」という強い気持ちで臨んだという。
無事3次審査を突破して最後の約30人に残り、試合形式の4次審査会に合格。18人の1人に選出された。ポジションはピッチャーとショートを希望しており、「チーム内にライバルがいる。レギュラー争いは負けられない」と意気込みを語る。
課題克服に向け特訓
今は土・日のベイジュニアと、上深谷ジャガーズの練習、自宅トレーニングと余念がない。自主トレは父の指導で素振りやピッチング、ランニング、ダッシュなどを毎日行っている。
「自分はコントロールが良くないので、下半身を強化し安定させるのが当面の課題」と山田くんは話す。保育園からの夢「プロ野球選手」への第一歩を踏み出し、充実した日々を送っている。
ベイジュニアは、8月31日に横浜スタジアム内のレストランで団結式を行っている。当日、初顔合わせになった選手たちは交流を深め、鈴木尚典監督や小山田保裕・北川利行コーチらにあいさつした。
「チームとして初となる優勝を飾りましょう。そして、この4カ月間で選手一人ひとりを必ず成長させます」と、鈴木監督は決意を語った。
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