あやせ緑普及会(川崎敏布(としのぶ)会長)が5月8日、「あやせでお茶つくり再発見〜手つくり茶食を体験しよう〜」を、綾南公園とその周辺を会場に開催する。同会初の取組みで、機械での茶葉精製ではなく、かつて綾瀬のどの家でもやっていた手もみの製法を再現し、経験を通じて伝える。
あやせ緑普及会は、市内で環境保全活動を行っていた川崎会長の「エコに特化し、継続的に緑を普及する活動をしていきたい」という思いから、2012年3月に設立された。これまでに緑のカーテン用のゴーヤ苗の配布や、なたまめ茶作り、小学校の校外活動への協力など、様々な取組みを行ってきた。
今回のイベントの発案者は、協賛会員の1人であり、落合地区で農業を営む田中勇さん。次の活動内容を思案していた会長に、提案したという。昔、手づくり茶を経験し、製法を知る人たちが高齢化のため減っているという状況が、背景にあった。
お茶づくりは地域によって多少の差はあるそうだが、基本は摘んだ新芽をセイロで蒸かし、一晩寝かせて水分を蒸発させたものを、かまどを使って手で撚りながら棒状にする。田中さんによると、焦げないよう「きれいなうぐいす色」にするのが難しく、力とコツが必要だという。
セイロで蒸し寝かせるまでは前日準備で終わらせ、当日は公園のバーベキュー用の炉2つを使い、田中さんの実演と参加者の体験が行われる。小学生を対象にした「無料茶摘体験」も予定されている。
開催に向け準備着々
現在は4人の会員と3人の協力者が中心になり、現地視察や市・教育委員会・JAへの後援取付け、当日スタッフ集めなど準備を進めている。保健所への衛生面での確認や火の取扱いなど、安全面へも細心の注意を払っている。
「今回使うのは専用の炉ではないので勝手が違うようだが、香りがいいお茶を作りたい。参加した人たちに”本当の新茶”を楽しんでもらえたら」と、川崎会長は意気込みを語った。
4月15日から募集開始
当日は午前9時に綾南公園集合。時間は5時間ほどを予定している。参加費1人1千円(おにぎり・お茶・保険代等)。
対象は市内在住・在学・在勤の人で、先着20人。スタッフ指導のもと、手づくり茶体験を実施する。完成したお茶はお土産として配布される。申込み受付けは4月15日〜25日。
また、小学生以下対象の「無料茶摘体験」も実施。お茶の新芽を摘むコツを教えてもらえるほか、加工工程の見学もできる。こちらは申込み不要で、当日受付すれば誰でも参加可能。
新茶の試飲は参加者と、その場にいる人に振舞われる。完成は午後4時〜4時半頃を予定。その他、会場には50年前に実際に使われていた茶づくり道具「焙炉(ほいろ)」も展示される。
問合せ・申込みは川崎会長【携帯電話】090・3681・3226又は【電話】0467・76・0290又は【メール】toshi.ryu@gmail.comへ。
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