市の行政相談員を務める山田慶二さん(72)=写真=が、長年の功績から総務大臣表彰を受賞した。
同相談員は、総務大臣が民間有識者に委託している無報酬のボランティア。国や特殊法人に関する苦情・意見・要望などを受け付け対応するのが主な役割で、県内には167人おり、綾瀬市では山田さんと池田久雄さんの2人が務めている。
同氏が相談員を始めたのは、市役所からの依頼がきっかけだった。「元職員なら適任だろう」と、白羽の矢が立ったという。
43歳で市役所を退職し、独立して「山田花園」を創業した山田さん。本業をこなしながら、毎月第2月曜の相談日に市役所に赴き職務を全うしてきた。時には道路の破損など、気になったものを自分で上げることもあるという。
「全てが解決できるわけではないけど、相談者の笑顔を見ると世の中の役に立っているなと実感する」と、やりがいを語った。