障害があっても障害がなくても共に生きる綾瀬を創る協議会(あやとも協議会)が2月9日、「あやせの障害者雇用を知る会」を市役所6階視聴覚室で開催。市内事業者など35人が参加した。
障害者雇用に関心のある企業に、その実例を知ってもらい理解と認識を深めることで、障害者雇用促進を図ることを目的に実施された。この日は「先輩企業からのメッセージ」をテーマに、吉岡東にある(株)栄和産業の伊藤正貴社長を講師に招き、講演を行った。
金属加工会社である栄和産業では、2014年から知的障害者の職業体験を受け入れており、昨年には初の障害者新卒採用を行っている。伊藤社長は「どう配慮すればよいかわからず悩んだこと」「ハローワークや障害者就業・生活支援センターに相談し、特別支援学校から実習生受け入れを行ったこと」「現場で接する中で不安が軽減され、現在に至ること」など自身の体験を話し、「ここがゴールではなく、将来的には一人前の技術者になってほしい」と思いを語った。