太平洋戦争中に大和市と座間市にあった旧日本海軍の戦闘機工場「高座海軍工廠」で働いた元「台湾少年工」とその家族らが8日に来日し、両市を訪問した。大和市内で日本側の交流メンバー25人と会食し、旧交を温めた。
昨年秋に元少年工の来日75周年を祝う式典が大和市内で開かれ、その時に交流の次世代を担う青年部が立ち上がり、相互訪問の約束が交わされた。
今回来日したのは台湾高座台日交流協会の何春樹副会長ら26人。日本側は綾瀬市寺尾南に住む会社経営の橋本吉宣さん(48)が青年部代表を担っている。父・理吉さんから交流のバトンを受け継ぐ橋本さんは「台湾の先輩から、時間を守る、目上を守る、弱者をいたわるといった日本精神を学んだ。良好な関係を続けたい」と話していた。