戻る

横須賀・三浦 教育

公開日:2018.07.20

外来生物にも命ある
ザリガニ駆除の本質学ぶ

  • この日だけで1500匹のザリガニを駆除した

  • 水が全部抜かれた沢山池

 地域に古くから生息している在来種を脅かす外来種。両者の関係を生態系の視点から学びながら、生き物の命を考える小学生向け自然体験会が今月16日、横須賀青年会議所(横須賀JC)の主催で開かれた。地元の小学生約50人が参加した。

 会場は横須賀市の里山モデル地区となっている長坂の沢山池。農業用水としての役割を担っていた最大水深9mの人工池の水を抜き、水生生物を観察しながらアメリカザリガニの駆除を行った。

 沢山池の保全活動に参画しているNPO法人 三浦半島生物多様性保全の天白牧夫代表が、アメリカザリガニは一度の産卵で500個以上の卵を産む驚異的な繁殖力や人為的に日本に持ち込まれ、全国的に分布を広げていった経緯を説明。外来生物を「入れない」「捨てない」「拡げない」の3原則も呼び掛けた。

 今回横須賀JCでは、在来種と外来種を単純な善悪の二言論で片づけなかった。「どちらも生き物としてこの世に生を受けている」と同JCの高橋慶光さん。食べることで命を考えるきっかけになれば、とその場でザリガニを調理し、参加者に振る舞った。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

横須賀・三浦 ローカルニュースの新着記事

横須賀・三浦 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS